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景況ウォッチ

20年10月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果は在庫数量のみ。売上高、収益状況、資金繰り、設備操業度、業界の景況にて、近年で最も厳しい値となった。

前月の値との比較では、在庫数量、取引条件、雇用人員で悪化幅が縮小。しかしその幅は僅かで、原油・資材の価格高騰や世界経済の失速が、中小企業の景況を著しく悪化させている。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品] 浜松市
仕事量が減少し、過当競争気味で加工賃も上がらず。原材料費高騰にて採算はさらに悪化。株価下落、為替高騰で先は暗い。
[窯業・土石製品] 静岡市
価格低迷のまま生産、出荷量とも減少し、組合員各社厳しい状況が続いている。
[一般機器] 静岡市
受注減少に加え、発注先からのコストダウン要請が続き採算悪化の傾向が強まっている。
[商店街] 伊東市
ハロウィンの時期に合わせキャッシュバック、ポイント倍付けキャンペーン実施。従来のセールに比べ、好結果となった。
[運輸] 静岡市
8月をピークに軽油価格は値下がりしているが、前年比ではまだ高値推移で資金繰りは厳しい。荷動きも前年比減少で、運賃値上げはさらに難航。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。