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特集

静岡県の労働事情
20年度 中小企業労働事情実態調査結果の速報

労働時間について

規模が大きくなるにしたがい残業は増加

図表6従業員一人当たりの月平均残業時間は12.23時間で、前年に比べ1.06時間減少している。規模別にみると、「1〜9人」が5.07時間なのに対し、「10〜29人」で9.39時間、「30〜99人」で16.25時間、「100〜300人」で20.23時間となり、規模が大きくなるほど残業時間は長い。

業種別では、「運輸業」が28.82時間と最も長いが、前年比で10時間以上短くなった。「金属、同製品」(20.71時間)、「機械器具」(20.64時間)も20時間を超えた。一方、「残業なし」が多いのは、「小売業」(58.8%)、「木材・木製品」(55.9%)で、回答事業所の5割を超えている。

有給休暇の平均付与日数は15.12日で、前年度(15.16日)よりわずかに減少した。一方、有給休暇の平均取得日数は7.49日で、前年度の7.61日より減少した。業種別には、「製造業」が7.97日と「非製造業」の6.99日を上回った。また、取得日数区分では「5日〜10日未満」が38.7%で最も高く、次いで「5日未満」の28.1%、「10〜15日未満」の23.7%の順となっている。

退職金(年金)制度について

従業員10人未満事業所の1/4が退職金制度なし

退職金制度は、「退職一時金制度のみ」が63.3%と最も多く、「退職一時金制度と退職年金制度の併用」(17.7%)がこれに続く。規模別では、「100人〜300人」で「退職一時金制度と退職年金制度の併用」が42.3%と最も多い一方、「1〜9人」では「退職金制度がない」と回答した事業所が25.0%と多数を占めた。

業種別にみると、「製造業」で「退職一時金制度と退職年金制度の併用」が22.0%と「非製造業」の13.9%と比べて多くなっている(図表7)。

図表7