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 「くみあい百景」 
 編集室便り 



くみあい百景




▲非常時の避難出口はこれで
 万全…パンフレットより


▲「“開之守”は3つの特長
 を持つ画期的な耐震ドア」
 と語る中嶋理事長

行政の財政難で計画に遅れ

 公営住宅リフォームでの実績は百六十七戸。福岡県の県営住宅二十七戸、静岡県の県営住宅百四十戸(裾野茶畑九十戸、静岡安倍口五十戸)。今後設置予定は静岡県営住宅百十四戸(静岡安倍口二十戸、静岡古瀬名六十四戸、掛川五十戸)となっている。中嶋理事長は、この数字に「県内の築三十年を経過した県営住宅は約四千戸。十六年度は五百戸の予定が百四十戸。行政の財政難で大幅に予定を下回っている。給湯器や家電製品、パソコンの普及など水周り、電気系統のリフォームもあり、計画の遅れは止む得ない状況と新たな受注先を考えている」と話す。

受注先の拡大を目ざして

 新たな受注先として好調の民間マンション、設計事務所など。「設計事務所は、耐震に力を入れている全国九百事業所にパンフレットを配布、好感触を得ている。また最近では銀行協会からATMコーナーの利用客や行員の安全を考えての問合せもある。一般市民の関心も高まっており、公共施設を始め人が集まるところには需要を感じる。
 民間マンションは新築が多く値段の叩き合いで耐震ドアまでの予算は出づらいが、公営住宅で使うほど良いドアというイメージを民間に広げていければと考えている。また木造住宅への取り付けも可能なことから、県が行っている木造住宅の耐震補強に耐震ドアも検討されるなど今後に期待している」と言う。
 財政上の課題から当初の受注目標は下回っているものの、全国で唯一の商品との評価、自信に揺らぎはなく、十月行われた「二○○四住まい博 静岡県住宅展」への出展など、積極的な受注活動を展開している。




中小企業静岡(2004年10月号No.611)