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 特 集 
 レポート 
 「くみあい百景」 
 編集室だより 





 
〒421-0303 榛原郡吉田町片岡1673番地の2 
理事長  高橋 敏昭
組合員 22名 出資金 5,750千円
TEL 0548-34-5511 FAX 0548-34-5522
http://www.34-5511.com

協同組合
吉田商工セレモニー


地域密着の葬祭事業で
町の商業活性化を図る







▲組合事務所(上)と町内に設置
 されている野立て看板(左)

葬祭関連需要が町外流出

 東名高速道路のインターチェンジや大井川流域の豊富な水量など立地にも恵まれ、吉田町には様々な業種の工場、研究所が相次いで進出。人口も着実に増加し、現在約二万八千人。
 こうした中で地元商業・サービス業を取り巻く環境は、年々厳しさを増している。町内及び周辺市町への大型店、専門店の進出は著しく、商工会を中心に地元消費の流出を防ぎ、購買率を高めるために、様々な新しい取り組みが行われている。
 その一つが、町内で年間約二○○件行われる葬儀など、法事を含めた葬祭関連事業を共同で受注していこうというもの。
 元来、葬儀は地域住民の手で営まれ、葬儀の仕出し料理、引出物などは地元業者に発注されてきた。しかし、この地区でも農協が葬祭事業に進出してからは農協のシェアが八五〜九○%を占め、取扱品も農協と提携した町外の業者が取扱うという状況が長く続いてきた。
 六五才以上の割合が十九%を占める今日の高齢化社会は、葬祭事業の需要増加を意味し、しかも人口統計から、これが長期に亘ることが予想されている。
 景気低迷と競争激化の中、町民に安価かつきめ細かなサービスを提供し、数少ない安定成長産業である葬祭関連需要の町外流出を防ぎ、町の商業活性化を図ることを目的に、平成十四年七月、商工会のメンバー二三事業所で組合を設立した。



中小企業静岡(2004年4月号 No.605)