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 特 集 
 レポート 
 「くみあい百景」 
 編集室だより 



課題は人材確保

−中国進出中小企業実態調査より−



 中国に進出する中小企業の現地法人が抱える経営課題のトップは「優秀な管理者の確保」(44%)。これは中小企業金融公庫が取引先を対象にアンケート調査の回答をまとめたもので、人材の質や技能に関連する課題が上位にあがった。主な内容は次のとおりとなっている。
 有効回答数391社、調査時点 平成15年8月




◆平均企業規模・進出地域
 現地法人の平均企業規模は、資本金1億9900万円、従業員数185人、売上高4億5000万円。
進出地域(グラフ参照)は95%が沿海部で、特に長江デルタ地域に進出企業の半数が集中している。業種別では繊維(78社)、金属(54社)、電気機器(34社)と続いている。

◆賃金
 平均月16,000円(諸手当含む)。ただし、上海市22,000円など地域間格差は大きい。

◆経営課題(複数回答)
 「優秀な管理者の確保」(44%)、「優秀なワーカーの確保」(21%)、「製品不良率が高い」(16%)など、品質要求の高度化が進む中、人材の質や技能に関する課題が上位。また、「販売単価の下落」(36%)との回答も多く、現地での価格競争の厳しさをうかがわせている。



中小企業静岡(2004年4月号 No.605)