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 特 集 
 レポート 
 「くみあい百景」 
 編集室だより 




総会は組合の顔である

 いよいよ総会シーズンをむかえる。いま県下にある一三〇〇の組合のうち、約八〇パーセントの組合が三月決算期なので、五月には揃って通常総会が開かれることになる。
 みなさん準備は万全ですか。
 私は“総会は組合の顔だ”と思っている。なぜ顔なのか。人の顔は、仮面レスラーや仮面を売りものの政治家でもない限り、組合員だれもが自由に識別、認識できるものである。
 目は口ほどにものを言う。というコトバもあるほどで、顔は、その人の心や生活の全貎をどこかに体現している。
 組合がどんな歴史をへて今日を迎えているのか、組合の執行部が何を考え行動しようとしているのか。日頃は事業者同士として、何となく聞きづらく、ベールに包まれているようで定かでない組合の実態が、事業報告書や決算書として、組合員のまえに公開される機会こそが総会である。
 総会は、議長と役員と組合員がいればできるものではない。総会は受付から始まっている。愛想のよい「いらっしゃいませ」の声、元気な「ご苦労さま」の声が飛びかい、オープンでお互いの暖かい触れあいが感じられるものでありたい。
 「総会は組合の顔である」。このことは年輪をへた組合には、イブシ銀のような総会を期待し、まだ設立後の間もない組合には、若々しい生気にあふれた総会運営を期待したいものである。
 最後に一言。総会の案内は、ぜひとも中央会にもいただきたい。
 五月は総会シーズンなので中央会の職員もかけもちで各組合の総会に出ているが、総会は組合と中央会とを結ぶ、最大で最も重要な機会であることは言をまたない。組合総会には必ず出席させてもらうことは、中央会の会是といっていい。
 また中央会だけでなく、関係する機関や取引先さらに、他地区の同業種組合の役員に出席してもらうことも意義のあることだと思うが…。
静岡県中小企業団体中央会・会長



中小企業静岡(2004年4月号 No.605)