くみあい百景






▲駐車場の案内看板




▲組合事業を熱く語る
 鈴木理事長(上)と
 中山副理事長(左)
公営との共同化を目指す

 現在の浜松市中心街の時間貸し駐車場は民間約五千六百台、公営約三千四百台の九千台強。
 このうち組合のサービス券(Pチケ)対象は五千四百台強。公営駐車場では独自のサービス券を発行している。鈴木理事長は「利用者には民間か公営かは関係ありません。利用者、商店の利便性を考え、公営との共同化を実現していきたい」と話す。
 さらに「利用者は駐車場が目的ではない。市街のどこかに行く目的で利用していただける。そのために中央地区にお客が来ていただけること、魅力ある街にしていくことが我々も大事。
 組織化して市の交通政策、街づくり、といった会議にも出席できるようになった。市街地の活性化のために組合で何ができるか、お客の利便性を主点に追求していきたい」と強調する。
 中山副理事長も「我々は街づくりを側面から支援していく。そのために、今後も常に時代を先取してシステム化、利便化を進めていきます。コンビニ的サービスが駐車場でもできるかとも思っています」と言う。

変化にも積極的に対応

 近年、駐車場ビジネスも新たな変化を見せている。景気の低迷で市街地の空き地にコインパーキングが増える一方、電子決済化、高度情報化を視野に入れたキャッシュレスパーキングシステムの開発、ネットワーク管理や携帯電話による駐車場検索システムの実現など、組合として取り組む研究課題は多い。
 しかし組合では、これらに対しても影響調査や先進地視察を積極的に行い、市、商店界連盟と協調し、都市機能を支える重要な施設であることを認識して地域社会の活性化に寄与することを目指している。



中小企業静岡(2003年 6月号 No.595)