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■中小企業白書 年度版別テーマ(昭和48年版以降)

テーマ
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 発展への試練
 新たな課題に向かって
 安定成長経済への適応と発展
 試練の中の中小企業
 厳しさの中に活路を求めて
 新たな試練を生き抜く中小企業
 変わりゆく時代への活力ある対応
 80年代を拓く中小企業の活力
 技術と知識で拓く中小企業の経営
 多様化する経済社会への新たな対応
 活力ある経済社会を支える中小企業の新たな展開
 新しい流れを拓く中小企業の活力
 変革の時代に挑む中小企業の課題 ―技術・情報・人材―
 新たな国際化時代を生き抜く中小企業の活力
 新たな産業構造の転換に挑戦する中小企業
 円高下における産業組織構造の変化と新たな発展への模索

 円高定着下で進展する構造転換と新たな課題
 景気拡大下で進行する中小企業構造の変化と新たな発展への課題
 21世紀に向けて挑戦を続ける中小企業
 新中小企業像〜多様化し増大する中小企業の役割〜
 中小企業の課題と進路〜新しい経済社会への構造変化の中で〜
 構造変化の中での「変革」と「創造」
 新たなる可能性へのチャレンジ
 中小企業の時代〜日本経済再建の担い手として〜
 “中小企業”その本領の発揚
 変革を迫られる中小企業と企業家精神の発揮
 経営革新と新規創業の時代へ
 IT革命・資金戦略・創業環境
 目覚めよ!自立した企業へ
 「まちの起業家」の時代へ〜誕生、成長発展と国民経済の活性化〜
 再生と「企業家社会」への道

 第一部
 「最近の中小企業を巡る動向」 


 まず、二〇〇二年の中小企業の業況について、輸出に牽引された製造業と内需に力強さを欠く非製造業との格差が拡大したと指摘するとともに、製造業全体では前回の景気の谷であった九三年十二月よりもいったん回復しているのに対して中小製造業はその水準を下回っており、大企業と中小企業の格差が拡大していると分析している。
 中小企業を取り巻く金融環境では、二〇〇二年に一時的に景況判断DI(好転企業割合から悪化企業割合を差し引いた値)は持ち直したが、その時でも貸出態度DIは悪化したまま回復が見られないと指摘。もっとも企業の五割近くが借入れ残高を削減する方針で、借入れ申し込みを拒絶された企業がその後も借入れ方針を慎重にすることが、その傾向を助長している。金融機関の借入申し込み拒絶が、さらに借入申し込みの減少を招くと指摘している。
 中小企業の倒産動向では、二〇〇二年の件数が歴代六位の一万八千件台と高水準で、とくに景気低迷で不況型倒産の割合が増加し、七三・六%と過去最大となった。



中小企業静岡(2003年 6月号 No.595)