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高岡 克也

商工組合中央金庫静岡支店長



 今年七月に本店審査第二部から静岡支店長に就任された高岡克也支店長にお話を伺った。
入庫は昭和五二年。札幌支店を皮切りに千葉・融資第二部・福島・審査第一部・米子・審査第二部を歴任している。昭和二八年十月北海道生まれ。



―支店長はカメラが趣味とお聞きしていますが…。
高岡 米子支店時代から休日に付近の山や公園を散策しては写真を撮っていました。趣味が高じて市の写真展にも何回か入賞しました。ぜひ静岡にきたので富士山にも登って景色を写真におさめたいですね。今は忙しくて無理ですが…(笑)。
―静岡にはどんな印象を
高岡 静岡支店がある静岡市の面積は福島県のいわき市についで全国第二位なんですよね。実は以前私は、いわき市を管轄している福島支店に勤めていたのでなにか縁深いものを感じます。
―中金さんが、政府系金融機関だということは知られていますが、最近は主にどんなことに力を入れてますか?
高岡 経営革新資金、戦略的情報活用資金等の国の制度融資資金や当金庫独自の制度資金である「イノベーション21」など豊富なメニュ―があります。再生への挑戦に対する支援としてはセーフティネット貸付にも力を入れています。

経営改善計画策定支援の走りに

―支店長が各地で勤務された中で印象的なでき事は?
高岡 支店時代、取引先の社長が急逝し、信用不安が広がりました。再建を課題としてニヵ月間休日返上で取引先に出向き可能性を検討しました。その結果十分再建可能と判断し、再建策をまとめた瞬間背中に激痛が走りました。診断はストレスによる尿管結石で二週間入院しました。その後取引先は再建策を実行し危機を乗り切りました。現在、当金庫でも経営改善計画の作成支援を実施していますが、その走りかも知れません。また、本店時代に我郷土北海道の名門北海道拓殖銀行が破綻した時、当金庫は本部職員十一名を派遣しました。約五百億の融資を行い数多くの道内企業の資金繰りを支えたんです。この支援スキーム策定に参画したんですが、このときほど商工中金に入庫して良かったと思うことはありませんでした。


中小企業静岡(2002年 11月号 No.588)