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特集

静岡県の労働事情
20年度 中小企業労働事情実態調査結果の速報

新規学卒者の採用について

依然活発な新卒採用

平成21年度の新規学卒者の採用計画の有無については、「ある」と回答した事業所は、32.2%と全国の18.2%を14.1ポイントと大きく上回り、昨年と並び過去5年間の調査で最も高い数値となった(図表12)。

図表12

「ある」と回答した事業所は、規模が大きくなるにしたがい増加し、「100〜300人」では74.6%と4分の3近くに達した。

業種別では、「製造業」の41.1%に対し、「非製造業」では24.4%となり、「製造業」が「非製造業」に比べて採用計画が「ある」と回答した事業所が多い。

採用計画の内訳では、「高卒」が「採用予定事業所数」及び「平均採用計画人数」ともに最も多く、次いで「大卒」の順になっている。

賃金改定について

過半数が賃金引上げを実施

図表13

調査時点(7月1日)までに賃金を「引上げた」事業所は50.0%、「7月以降引上げる予定」の事業所は4.5%で、全体の半数以上の事業所が今年度に賃金の引上げを実施することになる(図表13)。

これを規模別にみると、「引き上げた」事業所は、「1〜9人」が31.8%なのに対し、「10〜29人」43.0%、「30〜99人」59.3%、「100〜300人」では72.9%となっており、規模の大きさに比例して多くなっている。

業種別では、「引上げた」が「製造業」で61.4%、「非製造業」で39.6%となっており、大きな開きがみられる。

賃上げ額は、単純平均5,378円、加重平均4,396円で、前回調査よりわずかながら昇給額は減少した。

業種別昇給額では、「製造業」が単純平均で4,723円、加重平均で4,523円、「非製造業」では単純平均で6,324円、加重平均で4,052円となっている。

昇給率は、単純平均2.10%、加重平均1.74%で、昇給額同様、前回調査に比べ昇給額は減少した。

業種別では、「製造業」で単純平均1.84%、加重平均1.79%、「非製造業」で単純平均2.46%、加重平均1.59%となっている。