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ビジネスレポート

静岡漆器工業(協)の「漆器・うつわシリーズ」が文化賞を受賞

2008グッドデザインしずおか

(上図)表彰状を受ける新井理事長(左)。
(下図)「技の巧みが生きた美しい作品」と
評価された「漆器・うつわシリーズ」。

県内の中小企業のデザインや機能性などに優れた製品を選定・顕彰する「2008グッドデザインしずおか」の表彰式が11月14日、静岡県庁内で行われた。

式典には受賞者のほか審査員、行政関係者など約50人が出席。

15回目の今年度は、家具、雑貨、工芸品など11分野105点の応募作品から、書類審査やプレゼンテーションなどを経て、大賞(県知事賞)をはじめ6部門12点が選定された。

組合関係では、静岡漆器工業協同組合の「漆器・うつわシリーズ」が伝統文化や地域文化の魅力を表現した作品に贈られる「文化賞」を受賞した。

同組合の新井吉雄理事長は、
「塗り木地に竹細工や木工指物を活用し、“上質の日常の暮らしのための新しい漆器”を目指した。これを機に、組合員の結束をいっそう強め、地域ブランド“駿河漆器”の新たな展開を図りたい」と述べた。

大賞には、(株)リムコーポレーション(浜松市)が開発した携帯電話などの小画面液晶表示でも読みやすい書体デザイン(ユニバーサルデザインフォント“Uni-Type”)が選ばれた。

審査員長の河原林桂一郎静岡文化芸術大学デザイン学部長は、
「今回の出品作は、先端技術を駆使した画期的な開発や自然の素材を独自の技術で表現したもの、生活シーンで新たな価値を提案したものなど、クオリティーの高さが目立った。異業種やデザイナーとのコラボレーションを通じ、デザインをビジネスとして戦略的に活かそうとする動きも活発だ。こうした新たな動きが、静岡から全国に次々と発信されるよう期待したい」と講評した。