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地域性を強調したデザインも好評
券種は1000円券と500円券の2種。現行のデザインは5代目にあたる。平成15年に開催された静岡国体(New!!わかふじ国体)で御殿場市が馬術競技の会場となったことにちなみ、イメージキャラクターを使用した商品券を発行。平成17年には、御殿場市が市制施行50周年を迎えたことを記念し、記念ロゴ入り商品券の発行も手がけた。
「当初は500円券だけでしたが、消費者のご要望に応え、平成4年7月から1000円券も発行しました。市民に親しんで頂けるよう市の鳥である”くろつぐみ“や市の木”けやき“もデザインにとり入れ、市民の商品券であることを強調しました。また、利便性を考え、使用期限はありませんし、おつりも出ます」と設立以来、事務局として商品券の管理をはじめ、組合事務を一手に担う商工会の荒木美和子主幹は、地域性を強調する工夫を怠らない。快気祝いなど贈答用のほか、役所や企業、団体も積極的に地域や企業のイベントの景品として活用するなど、いまや市民の消費活動に欠かすことができないアイテムに育った。
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商品券取扱店を表すステッカー。 |
完全定着 年間回収率100%超える
組合設立から15年。累計発行額に対する回収率は、91%と驚異的な実績をあげた。平成17年度の回収率は実に103%。つまり、年間の発行数を上回る商品券が使用され、消費に活かされていることになる。
「組合の商品券は、市民に完全に定着しました。協同組合が発行する商品券ということで市民の信用は大きい。それが回収率91%という数字に表れていると思います。しかし、いまだに1年間の発行額に相当する1円分を超える商品券がどこかに眠っています。これをいかに掘り起こし、消費に向けることができるかが、これからの課題」と理事長は、次なる一手に目を向ける。
「そのためには、商品券を利用して買い物をするお客様に対し、割引や特典を付加するなど新たなサービスの提供や新規組合員の加入促進、販売所の拡大などに取り組む必要があります。また、組合独自のイベントの企画や商店街の売り出しへの活用などを通じた、商品券のさらなる利用促進も欠かせません。これらの試みは、組合員だけではなく、地域全体の活性化に間違いなくつながるのです」。
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強力なリーダーシップで組合員を束ねる山博史理事長 |
組合事務を担う荒木美和子さん |
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