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グループホームが完成
介護のある暮らしをともに


(企)つどい


▲ホームの前で抱負を
語る田中敏江理事長

▲完成した「グループホームつどい」木造平屋建て
敷地面積 500.34m
2 延床面積 150.71m2

 企業組合つどいが沼津市鳥谷に建設を進めていた「グループホームつどい」が完成し、十月七日に開所式が行われた。
 グループホームとは、痴呆高齢者同士と援助する職員が一緒に生活を作る所。「小さな共同生活を営むことにより心理的に安定して、人間として健康で明るく生活できることを目標としたケアを行う。その結果として問題行動が減少し、痴呆の進行が緩やかになっていく」(田中敏江理事長)という。
 施設は木造平屋建てで、一ユニット九人が生活できる。一室のみが二人部屋で、残りはすべて個室となっている。
 一方、組合員は女性四名、男性一名の計五名。それぞれ介護福祉士、看護士、リクレーションワーカーなどの資格を持つ。介護施設等の勤務経験からグループホーム(痴呆対応型共同生活介護)の有用性を痛感してきたメンバーが自らが主体的に施設運営を行なうため、組合設立に至った。痴呆性高齢者を対象としたグループホーム運営は介護会社によって実施はされているが、企業組合方式では県内初となる。
 入居者の受入は十月十日からスタートしており、「家庭に近い環境で、介護の質を高めていきたい」として、自らの理念実現に向けた施設運営に力を入れている。

所在地:〒410-0305
    沼津市鳥谷5‐1
TEL:055-968-1825
交 通:富士急行 根方方面行バス
    柳沢バス停より徒歩5分


中小企業静岡(2003年11月号 No.600)