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丸めて、束ねて、コスト削減
芝生出荷作業を自動化


(協)ターフテック


▲(協)ターフテックが開発した「芝―る」。ロール状になっているのは結束した芝生。     
ロール状のまま造園などの施工業者に渡せることから、地面に活着しやすいなどの利点もある。


▲機械の仕組みや開発の苦心
などを語る中村理事長


 芝生生産、造園、鉄工、電気設備など六業者が手を結んだ(協)ターフテックが、造園用芝生の出荷作業を機械化する装置を開発。芝産地裾野市の地元JAのみならず北海道や鳥取などの全国の産地からも問い合わせが続いており、「最終改良を経て、年内にも商品名『芝ーる』として販売を始める予定」(中村文陽理事長)だ。
 開発した機械は、駆動台車に芝生の切断や結束の各装置を組み合わせた幅一・八メートル、長さ三・八メートルの大きさ。芝生を長さ二メートル、幅五〇センチの長方形にはく離・切断し、機械のうえでロール状に丸め、ひもで自動的にくくる仕組み。
 はく離した芝生を一枚ずつ地面に並べるなど、手作業に頼ってきた芝生のはく離・結束・植え付け作業を自動化することで作業効率を向上。これまで一ヵ所の芝地で五〜六人要した作業を機械化により二人で対応できる。
 同組合は平成十二年に設立。県の中小企業創造活動促進法の認定を受け、共同開発を進めてきた。

■問合せ先=(協)ターフテック
 裾野市葛山一〇二八‐二
 TEL 〇五五‐九九七‐一一二〇


中小企業静岡(2003年 9月号 No.598)