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▲聞き手は中央会
 高塚常務理事。

―沼津の支店長はスポーツ観戦、浜松の支店長がつりがご趣味とお聞きしていますが…。

住元 趣味と言えるほどのものは、ありません…。学生時代は、山登りをやっていましたが、今はスポーツ観戦が中心です。特にプロ野球観戦が好きです。広島県の尾道出身としては当然なのですが、生まれてこの方、熱狂的な「広島カープ」のファンですね。

―体がとても大きくて、アメリカンフットボールをやってらっしゃるみたいに感じましたが…。

住元 そんなことはありませんよ。体重が九五キロあるものですからラグビーとか、相撲とか柔道の経験者じゃないかと、よく間違えられますね。これからは、体重を減らすため、休日には体を動かそうと思っています(笑)。

山本 私が本格的につり好きになったのは、三店舗目の異動先にあたる金沢に赴任した頃からです。たまたま、つりの好きな同僚と一緒になって、近くの能登半島へ行っては、つりを覚えました。金沢の次が新潟、そして佐世保でも地元のお客さまが船を持っていまして五島列島に出かけて、タイのつり場へ行ったりと、つり竿をもってあっちに行ったり、こっちに行ったりしているような感じです。浜松も、そういう意味でいい場所があると聞いています。芙蓉会(浜松支店の商工中金の会員組織)には、つり部会があってさっそく、楽しくワイワイやってます。

―ゴルフは、お二人共通の趣味のようですが、ハンディキャップの方は…

山本住元 ハンディキャップを言えるほど、うまくはないですよ(笑い)。



「やらまいか」と「やるだよ」精神(?)

―静岡県は、東・中・西と地域による特性が大きいと言われていますが、赴任されての印象はどうですか。

山本 浜松支店のお取引先の五割がメーカーさんです。商工中金としては平均三割強といわれていますので、五割を超える地域は少ないと思います。メーカーの街に来たという印象が強いですね。
 お客様も下請けという感じでなく、それぞれの企業が技術を持ち、それを磨いていることから横請けという感じがします。浜松ならではの「やらまいか精神」ということもありますが、非常にたくましく感じます。

住元 東部地区の経営者は、何事もキッチリと行う努力家タイプの方が多いのではないでしょうか。また、元気印の経営者も多いと思います。西部地区には、「やらまいか」がありますが、東部地区には、(私が勝手に言っている言葉ですが)「やるだよ精神」がありますよね。景気は、全体的に厳しい状況が続いていますが、一方では伸びている企業もあり、二極分化が従来以上に進んでいる印象があります。旅館・ホテルや小売業といったサービス業でも、その他の業種でも、他社とは違う差別化された営業戦略をとっている企業、自分から打って出る努力をしている企業は伸びていますね。顧客が「何を買いたいのか」を把握し、買わせるための提案力を身につけているところは強いですね。
それから、新米の支店長としましては、皆さんに大変助けていただいております。お客様が暖かく見守ってくれる度量みたいなものを感じています(笑)。

―最近でも、とくに西部地区ではメーカーが海外に移転する例も多いと思います。関連中小企業はどうですか?

山本 かなり危機感をもってらっしゃる方が多いですね。しかし、一方で独自の技術を持っている企業は相手が大手であろうと、ほかへは頼めないんだという技術に裏打ちされた自信と、たゆまぬ開発意欲があり、そのような経営者は、着実にコストダウン要請に応えながら、もっと先を見ているように感じられます。


中小企業静岡(2001年 10月号 No.575)