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しずおか水環境リサーチ協同組合
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炭素繊維で海を再生
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〒418−0024
富士宮市貫戸52番地の7
理事長 関根 資能
TEL:0544−25−5353
組合員 6社
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▲炭素繊維を海底に固定する
コンクリート製基質(土台)
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海の環境維持
本来海藻が密生していなければならない場所、かつて、海藻群があった場所が、何らかの理由で、海藻が生えなくなった状況を「磯焼け」といっている。もともとは、伊豆半島東岸の漁業者の方言との説もある。
「磯焼け」が起こることにより、ウニ、アワビをはじめ、磯付き魚類の漁獲は著しく減少する。
磯焼けが起きる原因は、台風、環境変化、土砂流入など、さまざまな説が言われているが、現在のところは不明。
全国的に発生するこの現象は、水産資源の保存や、海の環境維持の面で大きな課題となっている。
一方、湖沼やダム湖など、閉鎖性水域でのアオコの異常発生による異臭、水環境汚染は、深刻な社会問題となっている。
将来や、他への影響を考えない最近の、世の中の風潮「すべてを水に流す」が、結果的に自分に降りかかる。川や海を汚し、人間の住む環境を益々悪くしてきた。
藻場の復元に挑戦
景観用素材製造業、炭素専門会社、コンクリート業者、漁具卸売り、海洋浄化コンサルタントで設立した異業種組合が、磯焼けで荒れた海域に藻場の創出、復元に取組んでいる。
藻場の復元は、炭素繊維を微生物が好むという性質を利用し、荒れた海域に、炭素繊維をくくりつけたブロックを投入する手法で行われ、沼津市西浦の駿河湾で実験事業が進められている。
組合員の六社は、県東部地域技術交流プラザのメンバーの一部に、技術ノウハウ的に不足する業種を補ったもの。それぞれが持つノウハウを最大限に活かして研究実験に取組んでいる。
理事長の関根氏は、「炭素繊維に付着した微生物が淡水を浄化する能力を持つ」に着目。同じ作用で「磯焼け」に悩む海域に、藻場に近い状態を形成することが可能ではないか。組合員全員で、この仮説を実証することを目指している。
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