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▲ペットはかけがえのない
大切な家族として、私たちを
励まし、ときに楽しい仕草で
心を癒してくれる。
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ペットは今や家族の一員であり、大切なパートナー。その死に際しては、優しさと愛情を持って供養したいとする要望が強い。飼主自身にとっても心を癒し、やすらぎを感じることのできる場が求められている。
そんな要求に応えた霊園施設、「どうぶつの森 霊園」が八月二二日、静岡市富厚里に開堂した。
霊園は庭園化した一、三八〇平方メートルの敷地に、合祀用の墓や聖観音像、鉄骨二階建の施設が建つ。
動物の菩提寺として、永遠のやすらぎにつけるようにと住職による読経をはじめ、園内施設での火葬・納骨・祭祀まで心を込めて執り行う。また、希望に合わせて、各家専用の個別霊座・室内霊座も用意。初七日、一周忌、三回忌などの法要も務めてくれる。
多くの場合、動物の遺体は一般廃棄物として、公営の斎場に持ち込まれ、火葬後は最終処分場で処分される。そのため、納骨する場所もなく、十分な供養ができないとする愛玩家の悩みが多かった。
設立メンバーは、こうした現状に心を痛めていた元ぺットショップオーナーや動物病院の勤務経験者など六名。中小企業高度化融資など国・県・市などの支援を得て、発足にこぎつけた。ペット霊園を運営する企業組合は、全国でも初めてのケースで注目されている。