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今月の表紙は天竜川の下流、掛塚町(現竜洋町)と河輪(浜松市)の間に架けられていた掛塚橋です。
長さ864m、幅員2.7mで、橋の上には土が敷かれていました。最初の橋は明治39年に開通しましたが、木橋の掛塚橋は洪水でしばしば流失。そのたびに、多くの近隣住民の手による流木拾いの光景が見られました。当時、ガスは普及していないことから、橋は結局、燃料用へと姿を変えてしまっていたそうです。
昭和30年3月には、木橋の150mほど下流に長さ877m、幅員6.5mの新「掛塚橋」が開通。昭和44年まで有料橋となっていました。
県内の橋というと大井川にかかる蓬莱橋が有名ですが、今もラジオの交通情報では、「国道150号線、掛塚橋付近××キロ渋滞…」というアナウンスがよく流れていますので、耳馴染みの方も多いかと思います。
こうした橋にまつわる経緯を見てみますと、今では当り前になっている“橋”の大切さを思い起こすことも必要なのかもしれません。
組合も組合員と組合員、業界、行政等とを結ぶ重要な“橋”ですが、そのことを長い運営の中でつい忘れてしまいそうになっていることがあるようです。 〔敏〕
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中小企業静岡3月号(通巻556号)
発行人 井上光一
発行所 静岡県中小企業団体中央会
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