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スーパーサミット
21世紀への提言



第45回
中小企業団体静岡県大会

 中小企業団体静岡県大会は、今回で四五回目を迎える。
 中小企業が大きな変革を迫られているこの時、そして二一世紀を目前に控えたなかで開催された今回の大会は、「スーパーサミット“二一世紀への提言”」をテーマに開催。全国の中小企業及び組合の支援団体である全国中小企業団体中央会、日本商工会議所、そして全国商工会連合会という、いわゆる商工三団体の各責任者並びに学識経験者の方々に、それぞれの立場から二一世紀に向けての中小企業や組合のあり方について展望、提言をいただき、今後の方向性を模索した。
 また、景気対策をはじめとする当面の諸問題については、中央会のほか、県商工会議所連合会、県商工会連合会並びに県商店街振興組合連合会の四団体が一体となって五項目にわたる決議を採択した。







▲会場は約800人の参加者で埋め尽くされた。

経済環境の変化に向かって


 十月七日、静岡市のホテルアソシア静岡ターミナル「駿府の間」には、北井県副知事、松尾中小企業庁組織課長、小嶋県市長会会長(静岡市長)、宮城島清水市長らの来賓並びに組合・中小企業関係者合わせて約八〇〇名が参集した。
 折々の時代にあって、時局に応じたテーマやスローガンを掲げてきた「静岡県大会」も多くの足跡を残しながら四五回を迎えている。しかし、変革の時代にあって、求めるべきテーマや課題はまだまだ多い。
 初めに中央会佐野副会長より「この大会を通じ、我々中小企業者の今後の展望が大きく開けることを切に願っている」旨の主催者挨拶が行われた後、来賓を代表して北井副知事は、「環境や福祉や安全といった新しい分野への中小企業の積極的な進出の支援、組織化や制度融資の充実など、今後とも時代の潮流に積極果敢にチャレンジする中小企業の皆様方に対して、惜しむことのないご支援を行っていきたい」と挨拶。
 続いて、松尾中小企業庁組織課長は、競争条件の整備や自助努力の支援など新しい中小企業基本法が目指す政策目標について言及するとともに、組合制度については、異業種連携による共同研究開発、また、高齢者の創業、地域の特産品の開発、保母、看護婦の経験を生かした福祉ビジネスを始める際などに企業組合の活用事例が増えていることを紹介。「このような組合形態の創業、経営革新を大きく伸ばしていくことができるように、組合から会社への柔軟な組織変更を可能にする制度改正に取り組むなど、一層の支援を図っていきたい」と述べた。 
 続く祝電披露の後、早速、今回のメインであるシンポジウムにはいった。








▲「時代の潮流に積極
 果敢にチャレンジ
 する中小企業を支援
 していきたい」
 …北井副知事


▲「組合から会社への
 組織変更を可能に
 するなど制度改正に
 取り組む」…松尾
 中小企業庁組織課長

商工三団体の各責任者クラスを迎えて


 「スーパーサミット“二一世紀への提言”」と題された今回のシンポジウムでは、商工会議所、商工会、中央会という商工三団体の全国のトップクラスの方々にお集まりいただき、各二〇〜三〇分にわたり、企業育成や地域振興など広範囲なテーマで、それぞれの専門と経験の立場からのお話を伺った。
 日本商工会議所からは中小企業委員会・委員長であり、自らは卸売業を営み、大阪商工会議所の副会頭でもある大西隆氏。全国商工会連合会から専務理事として全国の商工会の指揮をとっている井田敏氏。学識経験者の立場からは現在は政策研究大学院大学・埼玉大学政策科学研究科教授であり、通産省時代から「現場に近いところで行政・学問を!」をモットーに、二千以上の工場を訪れ、技術者・経営者の意見を聞いてきた”現場主義者“としても知られる橋本久義氏が提言。そして、全国中央会の会長である井上光一会長は提言と主催者としての所感を述べた。
 なお、進行役は中央会・水上専務理事が務めた。


中小企業静岡(1999年 11月号 No.552)