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労働災害の絶無を期して
 「安全大会」を開催
                    
静岡県クレーン建設(工)

   
▲指導講師には各分野のスペシャリストを迎えた。


 労働災害による被災者数は年間五八万人を数える。死亡に至るものも平成九年の全国ベースで二千七十八人。県内では、七〇人が亡くなり、二七人を建設関連業者が占めている(労働基準局調べ)。特に現今の移動式クレーンを扱う工事は、作業員の労災問題のみならず、送電線の接触による広域停電などを含めた大事故に直結する危険をも潜んでいる。
 こうしたことから、静岡県クレーン建設(工)では毎年、県下全域の組合員とその従業員を対象とした「安全大会」を開催。
 本年は第一九回を迎え、六月二〇日、富士市民文化会館・ロゼシアターで行政・関連業者などの来賓二〇人を含め四〇〇人以上が参加して行われた。なお、県下一円とした安全大会を継続的に実施しているクレーン関連組合は、全国的にも当組合のみである。
 当日は開会に先立ち、昨年一年間で建設工事現場で亡くなられた方の冥福を祈り、黙祷を捧げてから安全講習にはいった。
 指導講師を担当したのは、静岡労働基準局安全衛生課、県警察本部交通企画課、中部電力(株)、クレーン安全協議会などから迎えたスペシャリスト。なかでも事故事例のビデオでは、緊張の面持ちで食い入る作業衣姿の参加者の姿が目を引いた。
 最後に安全の誓いとして、全員が起立し、平成十年度の全国安全週間(七月一日〜七日)のスローガンを斉唱。「今一度確認しよう安全第一 つみ取ろう職場にひそむ危険の芽」。自己、家族、会社、社会…。それぞれへの責任を胸にした大きな声が会場内にこだました。


▲建設工事でのクレーンの活躍の場は多い。



中小企業静岡(1998年 8月号 No.537)