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「情報と道具」

(協)静岡県高度情報
サービスセンター
宮代 定典


 あふれる情報の山に埋もれて何が確かな情報なのか喪失の時代を迎えています。気を取り直してみると、身近な友人が「これは本物だよ」と言ってくれる情報を貰うしかありません。それには先ず、自分が集めた情報を惜しまずに信用できる友人には提供することですよね。電脳もしかり、どうしても処理したい情念のない人たちが利用法を極めてもキワメテナンセンスな行為になってしまう。何でもできる道具は、説明書には嘘は無いけど、実用に役立って使えて本当によかったと機械に感謝し、愛情さえ抱いてしまう場面との距離は何光年も離れている。できることと使いこなす技能を持つこととは、日本人が英語をスイスイ使いこなすくらいの難易度がありますね。このことも、私は友人の佐藤さんに情報提供してもらって実感したのです。


「優しい」企業

中央会    
浜松事務所
       小林 孝志

 先日の日経新聞に、日本企業が余剰人員に「優しい」わけとして、解雇に伴う法的な問題、それに付随する悪い評判の回避、間接労働部門の特殊性が挙げられていた。終身雇用制、年功序列制、企業内労働組合といった日本的経営システムが、戦後の高度経済成長の支えとなったことはよく知られている。
 グローバルスタンダードが常識となってきている昨今でも日本的経営の中にいくつかの美点を見いだすことはできるだろう。しかし、組織内に存在する「暗黙の了解」の枠外にある従業員、例えば、著しい怠慢、テクニカルスキルの著しい欠如、社会理論の著しい欠落、の見受けられる従業員に対してはそれにふさわしい処遇が望まれるのではないか。健全で意欲のある従業員に対して「優しい」企業が伸びていくのでは…。


中小企業静岡(1998年 8月号 No.537)