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  組合に潜む可能性  沼津事務所発

三つの視点

○組合が組合を生む?

 設立相談のなかに、障害をもつ子供さんを抱える親たちが、組合で就労の場を確保したいというものがあります。「福祉」がキーワードの一つになっていますが、組合制度がこうした領域にも活かされる時代が訪れた、という実感です。
 また、とくに技能がなく会社を引退した方々に営業の機会を与えたいがチェーン展開できないか、などの相談もあります。
 「環境」も大きなテーマです。ISOシリーズの取得を組合組織で支援したいが、などの宿題をいただくケースもあります。
 組合組織で問題を解決しようという範囲が広がっています。
こうしたことは、すでに組合組織で活動されている皆様方のメンバー企業にも当てはまるのではないでしょうか。
「組合員全部の要求全てを満足するのは難しい」という声をよく聞きますが、外の企業や人を加えニーズを満たす新たな組合を作り育てるのも「親」組合としての生き方の一つかもしれません。組合が組合を生むという可能性はありませんか。

○恩返しする青年部

 中央会がお手伝いしている団体の一つに、青年部で組織する「青年中央会」があります。
 東部では、会長の沼津魚仲買商(協)の土屋昌洋さんを中心に、さまざまな活動を行っています。秋には、同じように若手でご活躍の政治家との交流を企画しているようです。
 そこで提案ですが、組合さんに数名でも後継者がいましたらまず青年部を結成し、呼び水的に若干の補助をし、交流を進めさせてみたらいかがでしょうか。
 青年中央会には何十年という歴史のあるグループもいますが、つい数年前に結成、という若い会もあります。業種を超え学び、悩み、驚き、経営を承継するにふさわしい青年同士の交流が待っています。機会をみて「そろそろ青年中央会に参加したら?」とお薦めいただければ幸いです。彼らは必ず将来の組合を支える役員として、組織人として恩返ししてくれるでしょう。

○職員も支えあう

 
さて、組合の管理や運営、具体的な事業の実行などは事務局機能があって初めて実績があげられるもの。こうした組合事務局の勉強や交流の場として「職員協会東部支部」があります。
 組合役員の皆様には、職員の方々を職員協会の事業にご派遣くださるよう、強くお願いします。同じ役割を持つ方々の交流を通して組合運営のヒントが得られること必至です。
 東部の支部長は、県全体の会長でもある富士市浮島工業団地の渡井篤局長です。研修会のほか、ボウリング大会、感謝祭など、時間をやりくりして出席していただければ得るものが大きいと思います。
三つの視点で組合活動を見直してみましょう。 (望月)


中小企業静岡(1998年 8月号 No.537)