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今、経営者に求むべきもの | |||||||||||||
今年の景気はどうか?―――――経済学者も、 研究機関も、経営者も、そろって厳しい見方で一致している。私も全く同感である。 なぜなら、第一にあらゆる経済指標から導き出されたデータが、ソコを示しているからである。 しかし、それにしても、いかにも世紀末を思わせるような先行き真っ暗な“日本亡国論”には組しえない。止まれ、経営者諸氏。 思い起こせ。我々は、尊王攘夷による国論二分のなか、各藩が列強に組み込まれ、昨日までの同志が骨肉相食む、あの騒乱のなかから新生日本が生まれ出たことを…。 第二次大戦により国土は灰塵に帰し、食料不足から餓死者が出たことを…。 ドルショックもあったことを…。オイルショックの時は、原油価格が一夜にして四倍以上に暴騰したことを…。 だが、国難ともいうべき、未曽有の困難に幾度も遭遇しながら、我々はその英知と必死の努力でこれらの大波をのりきってきたではないか。 経営のトップにある者は、常に緊張感と危機意識を備えていなければならない。しかし、危機意識も、度を過ぎれば弱音になり、負け犬に通じてしまう。 いま、経営者が先行き不安ばかりを口にすれば、従業員の企業への帰属意識や忠誠心は、急速に減退することは必定である。 経営者たるもの、厳しい時にこそ泣きごとを慎み、確固たる信念のもとに強いリーダーシップをもって、企業を引っ張っていくことが何より肝要である。 |
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