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自動車整備情報の
データベース化を検討(東京)

 東京都内の約三千の中小自動車整備会社で組織する東京都自動車整備商工組合は、修理情報のネットワークづくりに乗り出す。
 修理方法や必要な部品などの情報をデータベース化し、整備工場からパソコンで二四時間検索できるようにする。
 今まで中小の整備工場では車種別のマニュアルをすべて取りそろえるのは難しく、マニュアルがない車が修理に持ち込まれると修理を断っていたケースも多い。修理方法などをデータベース化することで、工場側が修理・点検する車の車体番号やエンジン形式をパソコンで入力すれば、その車の整備マニュアルの内容が画面上で参照できる。
 平成九年度に実験を始め、十年度に本格稼働させるが、パソコンがない組合員が多い場合はファックスのボタン操作で自動的に情報を取り出せるサービスを追加する考えだ。
 
 

ICカードで釣り銭を
積み立てる(北海道)

 北海道網走管内五町のスタンプ会加盟商店で設立した「オホーツクカード事業協同組合」は、従来のスタンプカードに代わるICカードの導入に取り組んでいる。
 このICカードにはポイント機能、釣り銭機能などを持たせる計画で、買い物時にカードを渡せば、買い物額に見合ったポイントがカードに蓄積され、ポイント数に応じて割り引いた値段で商品を買える。釣り銭機能は、釣り銭をもらわずカードにその金額を積み立てることができる。
 今後は、カードにプリペイド機能、クレジット機能も持たせることも検討しており、プリペイド機能はお客に一定の上限を設けて前払いを認め、その金額をカードに蓄積、買い物時に前払い金から支払えるようにする。
 この事業は、四月から本格運営する計画で、ICカード化により利用客の増加を狙う一方、顧客情報をきめ細かく集めて販促活動に生かしたい考えだ。
 

台車ピッキング方式導入した
物流センター(福岡)
 福岡地区にある食器、金物などの問屋七社と物流業者を加えた九社は「協同組合西日本物流システム」を設立し、中小企業物流効率化法の認定を受けて共同で物流センターの建設に取り組む。
 今年六月の完成を目指し、二万三千四百平方bの用地を確保して共同で二階建て延べ一万六千四百平方bの物流センターの建設をすすめる。
 棚本数は一階のパレットラックで三〇四本、二階の中量棚は二千四六本という規模。アイテム数は約四万の取り扱いが可能。一日当たりの入出荷数は約四千ケースを見込んでいる。台車ピッキングという新たな方式を導入して、コンピュータ、無線、バーコードによる在庫管理と電子データ処理に対応する効率運用システムを構築する。


 中小企業静岡(1997年 1月号 No.518)