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今回訪ねた福田町では、年明けから伝統を受け継いだユニークな祭りが町内で繰り広げられる。 こうした祭りの話を中心に、同町産業課寺田係長にお話を伺った。 毎年一月に、大変珍しいお祭りが行われるそうですね。 「この町では、毎年一月十日には盛松祭が、そして十五日には米とぎ祭という全国でも珍しい行事が行われます。 盛松祭は別名十日祭ともいわれ、三人の年男が太田川で身を清め白山神社に籠もった後、神社に納められている経文や宝印、釈迦画像を手に、各家をまわって一年の幸せを祈るというものです。また、この白山神社では、毎年十月二日に、神社の境内で無病息災を願ってどぶとくを酌み交わす“どぶろく祭”も行われます」 米とぎ祭とはどんなお祭ですか? 「この祭は、一月十五日に、十五人の男衆が下帯ひとつで今之浦川に船を漕ぎだし米をとぐというもので、豊作と健康を祈願する神事です。といだ米は、八王子神社に納めた後炊いて皆で食べます。また昔は、神社の笹を切って魔除けとして各家庭に配ったようです」 ところで、昨年二月に「福田町屋内スポーツセンター」がオープンしたそうですね。
「町政施行七〇周年を迎えた平成七年度に、町では“健康エコロジー都市”宣言をしました。人々が健康で快適に暮らすことができるようにという願いが、このスポーツセンターとして形になりました。施設内には、七コースある二五メートルプールをはじめトレーニングルーム、武道場などがあり、町外の方でも気軽に利用できます」 無病息災を願う数々の神事。町をあげての健康づくり。珍しい熱帯樹ハマボウが群生する穏やかな気候と同じように、この町は健康的で温かな人々が我々を出迎えてくれる。 |
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