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景況ウォッチ

20年1月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、在庫数量にて前年同月を上回る結果となった。売上高、収益状況、業界の景況で悪化拡大。資金繰りでも厳しい傾向が見られる。
前月の値との比較では、取引条件、資金繰りでわずかに上昇したが、大半が悪化拡大。原油・原材料価格高騰による収益悪化、建築確認の遅れ、米国サブプライムローンの影響など、厳しい景況感を示す要因について報告された。

業界の声

対象17業種より抜粋

[紙・紙加工品製造]富士市
再生紙の古紙配合率偽装の対応から、今後洋紙メーカーが古紙需要を増やした場合、組合員の家庭紙メーカーの古紙不足が懸念される。
[輸送用機器製造]浜松市
4輪・2輪とも国内の不調を海外分でカバー。国内市場は、今後さらに厳しさを増すと思われる。
[商店街]沼津市
寒さが厳しくなった割には、冬物商品の売れ行きが伸びない。
[建設業]藤枝市
油脂類、原材料、資機材価格が高騰しているにもかかわらず業界では低価格受注が横行。企業だけでなく、現場労働者も大きな苦難を強いられている。
[運輸]島田市
荷動きは低調。燃料高騰でさらに経営を圧迫。「適正な運賃確保が出来なければ安全輸送が出来ない」点を各方面にご理解いただきたい。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。