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クローズアップインタビュー

7月に商工中金浜松支店長に就任
基本に立ち戻ることの重要性を常に説く

商工組合中央金庫浜松支店
支店長 渡辺義孝氏

7月19日付で浜松支店長に着任した。早々に実感したのは、浜松市を中心とする県西部地域の景況感の明るさ、現実的な力強さだ。

「好調な輸送用機械関連産業が多いこともありますが、他の業界も総じて元気です。自社の製品と技術力に自信をもち、力強く前に進んでいる、という印象を強くもちました」。

さらにこう分析する。

「この地域は “せっかち” な人が多いと聞きます。確かに決断や行動が早く、その通りだなと思う一方、走り出した後も十分な目配りのもと、必要となれば軌道修正も厭わない柔軟性もある。この優れたバランス感覚も力強さの源でしょうね」。

昭和49年入庫。横浜支店を皮切りに長野、渋谷、長岡と第一線で豊富な現場経験を積み上げた。松戸支店長を経て、この浜松が6店舗目の支店勤務となる。

一方、審査部門を中心に本部勤務を3回経験。中でも審査部時代と企業への出向を合わせ4年半近く、「企業再生」に携った体験をもつ。

「この間に、企業の生き残る強さの源泉や失敗の真の原因、再建に立ち向かう経営者や社員の必死の姿勢などを目の当たりにし、多くのことを肌で学びました」。

この頃から「出来ない理由ではなく、どうすれば出来るか、やるための方法を考える」ということを意識するようになり、行動の原点として気をつけるようにしている。

基本に立ち戻ることの重要性を常に説く。

「お客さまの立場に立って話をよく聞く。決まったことをきちんとこなす。そうした積み重ねがお客様との間で真の信頼関係を築きます。また、業務が複雑化、高度化したときこそ、基本に立ち戻ることが解決への早道です」。

来年10月に控える株式会社への移行にも基本に忠実な対応で臨む。

「商工中金は、地域に愛着をもち、日々の業務を通じて、地域に貢献したいという姿勢が根付いている組織であると思います。これまで培ってきたお客様との緊密な関係や中小企業専門の金融機関として蓄積したノウハウを活かし、長期的視野に立った安定的なサービスの提供に磨きをかけ続けていくこと、それが私たちの独自性だと信じています」。

秋田県出身。「泥臭く、粘り強い」と自らを評する。

休日はもっぱら徒歩と自転車で近場を散策中。

「これからは、いろいろなところを見て回りたいですね」と行動範囲を広げるのが、目下の「夢」だ。