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編集室便り

料理を引き立てる“ つま”で年商2億5000万円、町の農産物売上の1割を占めるビジネスを成功させた人物がいる。このほど開催された事務局代表者会議の講師 横石知二氏だ。

そのヒントは、立ち寄った料理店で偶然耳にした女性客の、料理よりそれを飾るもみじの葉を褒める会話にあった。ここから地域再生への第一歩が始まる。

だが、いざ出荷してみたものの、さっぱり売れない。山から採ってきた「葉っぱ」をそのままパックし、出荷していたのだ。半ば諦めかけていたところ、「現場」を知らないことに気づく。

以来、客として「自腹」で料亭に通い続け、最終的には、厨房で料理人から直接教えをもらうまでになる。そこで素材の一つひとつを知り、客が何を求めているかを理解する。

「現場」にこそ大きなヒントがある、という氏のことばを改めて反芻してみたい。(住川)