google

特集

平成18年度の組合設立 ニーズ高まる共同受注・共同販売事業

平成18年度、静岡県内で設立された組合は、前年度(14組合)を上回る17組合。

販路開拓などを目的に共同販売を主事業とする組合が3組合誕生し、ここ10年間では平成9年度の4組合(設立31組合)に次ぐ件数となった。共同受注事業をメインとするも、全体の半数近い8組合と引き続きニーズは高い。17年度に登場した人材派遣を目的とする組合は、18年度も2組合設立。高齢社会を反映し、新たな組合事業として定着しつつある。前年度、1組合にとどまった企業組合は、“天然水”や“防災”をキーワードに商品開発を手がける2組合が誕生した。


平成18年度、静岡県内に17組合が誕生した。特集では、新設組合の概要を紹介するとともに、設立の背景やその目的、新たな動きなどを探った。

少人数での組合設立が加速

少人数による組織化が進んでいる。

昨年度、組合員数が10人を超える組合は、僅か2組合。一方、5人以下の組合が8組合を占めるなど、明確な事業目的のもとに、少人数が結束し組合を立ち上げる、という動きが加速している。

また、出資金100万円未満の2組合を含め、出資総額200万円以下の組合が全体の4分の3を占めるなど、組合員の少数化に伴う出資金額の少額化傾向も顕著となっている。

同業者による設立が進む

同業者による設立が目立つのも、ここ数年の傾向だ。18年度は、フリーアナウンサー、質屋、レッカー業、廃棄物処理業などのサービス業から、水産食料品、製材、一般機械器具など製造業や土木工事業、造園工事業、管工事業など建設関連業まで、幅広い業種で組織化が進んだ。

組合設立件数の推移(平成元年以降)

年度(平成) 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
静岡県 40 30 32 34 35 26 37 31 31 21 31 25 26 21 11 17 14 17
[組合員数計] 947 906 976 768 1,579 570 964 508 354 902 466 671 317 276 90 226 127 127
[1組合平均] 24 30 31 23 45 22 26 16 11 43 15 27 12 13 8 13 9 7
全国 852
(18)
848
(18)
942
(20)
1,003
(21)
970
(21)
898
(19)
903
(19)
863
(18)
894
(19)
792
(17)
845
(18)
862
(18)
851
(18)
828
(18)
816
(17)
868
(18)
806
(17)
 

全国数値は全国中央会「18年度版中小企業組合の設立動向」より
( )内数値はその年の1都道府県あたりの平均設立件数