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「めぐるる春秋八十八年 大正・昭和・平成を生きて」
井上会長 米寿を機に自叙伝を出版
全国五〇〇万の中小企業を束ねる全国中央会のトップに駆けあがった、波乱と痛快の人生。その自叙伝が出版され、「米寿を祝う会」で披露された。
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▼静岡新聞社から出版された自叙伝。
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▼米寿の喜びを語る井上会長。
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▲「米寿を祝う会」には、政治
経済界等から440人が出席。
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卓越した先見性と行動力で静岡県中央会を全国トップクラスに育て、全国中央会会長としても異彩を放った井上会長が、七月二八日、自叙伝を静岡新聞社から出版した。
その書、「めぐるる春秋八十八年」は、戦後、中小企業運動一筋に邁進した波乱と痛快の人生をつづった体験実録である。
「本県の戦後史を広く知る人はいない。米寿を機に記録を残しては」との提言を受け執筆を決めた。
全国中央会の会長へ駆けあがった人生
関東大震災、モラトリアム、そして死と対峙した戦場体験。本書は、後の生き様を決定づけたとされる青少年期の回顧に始まる。
やがて終戦。その混乱期に興した青果業、全国にその名を知らしめた商工会法成立への奮闘、県中央会初代会長の増井慶太郎翁との出会い。さらに活躍の舞台は、県内の政治・経済の枠を越え日中友好にも及ぶ―。
こうした経緯が、知られざる一面を明かしながら克明につづられた。また、その内容は私生活にも触れ、「妻よ、あなたは強かった」の一節では、千代子夫人とのエピソードと共にその胸中を吐露。その他、国際派女優の浜美枝さんとの意外な交遊録も盛り込まれた。
「米寿の会」に政治経済界等から四四〇人
出版当日、静岡市のホテルセンチュリー静岡で、井上会長の「米寿を祝う会」が開催された。石川嘉延県知事、前参議院自民党議員会長の竹山裕参議院議員、江崎格商工中金理事長、晝馬輝夫浜松ホトニクス株式会社社長等、政治経済界を中心に四四○人が出席した。
石川県知事並びに竹山参議院議員が発起人代表の挨拶。塩谷立衆議院議員、石川忠全国中央会会長が祝辞を述べた後、中国浙江省の沈租倫元省長ら井上会長の友人、親族などから花束や記念品が贈られた。
挨拶にたった井上会長は、
「発起人の皆さんや関係者から、身に余る励ましの言葉を頂き感慨もひとしおだ。今後も強い志をもって、中小企業振興に身を投じたい」と思いを語った。
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