FLASH 
 特 集 
 レポート 
 「くみあい百景」 
 編集室だより 






家具を動かし間取り変更変幻自在の家を開発(福岡)

 大川市のベンチャーグループが開発した新タイプの住宅「大川の家」のモデルハウスが完成し、一般公開で好評を得ている。
 「大川の家」は、家具や建具などで大きな部屋を仕切ることで、間取りを簡単に変更できる住宅。収納設備付き住宅の増加が家具需要減の一因となっており、「家具が欠かせない家」を逆提案しようと、二一社が参加して三年がかりで建築にこぎつけた。
 モデルハウスは、仕切りの収納家具がない状態では壁がなく広々としたオープンスペースが確保され、家具で間仕切ると雰囲気ががらりと変わるなどの趣向が凝らされている。見学に訪れた人々は、天井のレールに沿って自在に動く収納家具などを眺めながら「生活にあわせた設計ができる」「遊び心がある」などの感想を漏らしていた。

雨水を非常用に長期保存全国販売へ協組設立(福島)

 福島県郡山市の建設関連業者八社は日本大学工学部と共同開発した「雨水ろ過長期保存システム」の全国販売に乗り出すこととし、窓口として福島県雨水活用事業協同組合を設立した。
 雨水ろ過長期保存システムは、ためた雨水を、災害時に使える水として長期保存できるのが特徴。雨水を原水槽に集め、これを芝、ろ過槽を通して貯水槽にためる。貯水槽にはバクテリアが好むポーラスコンクリートブロックを沈めて、バクテリアを増やし、ためた水を循環させることで飲料としての水質を長期間保つことができるようにした。設備費用は貯水量千dの容量で約一億二千万円を見込んでいる。

建設と運送が提携除排雪など機動力生かす(北海道)

 稚内―知床のほぼ中央にある雄武町(人口約六千人)内の建設会社六社と運送会社四社が「雄武ノースクリエート事業協同組合」を設立。公共事業の減少に伴う建設業界の余剰人員と機動力を生かし、幅広い事業に取り組んでいる。
 今後、町道や公共施設の維持管理などの共同受注も計画。久保理事長は「余剰人員の活用に加え、事業拡大による地元の雇用確保にもつなげたい」と抱負を語っている。



中小企業静岡(2004年4月号 No.605)