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 「くみあい百景」 
 編集室だより 






 コタツでのひとときは心休まる。そのコタツに似合うのは、あるアンケートによると1位と2位は猫とミカンだったとか。
 今ではコンピュータゲームに主役の座を奪われた感があるが、以前の子供たちはコタツの上で別のささやかな楽しみを繰り広げた。
 表紙に描かれた折り紙もそのひとつ。きれいな包装紙やチラシで折り紙遊びをした。小さな子は姉に教えてもらいながら、たどたどしい手先で鶴や舟、セミなどを折り、出来上がるといちいち台所の母親に見せにいった。
 まず、最初に覚えたのが折鶴。粗末な紙でできていても懸命に折った鶴は、なぜか気品があって美しかった。
 折り紙の風船は富山の薬屋さんがくれる紙風船のようには弾まなかったが、手のひらで突き上げたり、二人で打ちっこなどをして遊んだ。
 「逃げて去る」と言われ、実際に日数も少なく商売や経営上もあまりよく言われることのない2月。外は子供たちを家の中に追いやっている相変わらずの寒風だが、日脚は確実に伸び、春はすぐそこに来ている。
 そして、春は今月号でもページを費やした改正消費税をはじめ、多くの新たにスタートする制度・事業などと向き合わなければならない時でもある。〔敏〕




中小企業静岡2月号(通巻603号)

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中小企業静岡(2004年2月号 No.603)