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▲ 笑顔の
片平理事長


▲ 幅広い用途が考えら
れるウッドブロック

官公需適格組合証明で更なる飛躍を

 組合で作られる木製ブロックや看板、ベンチは公共施設で利用されるものが多い。
 このため、昨年一〇月に、官公需適格組合証明を取得し、更なる業務の充実を狙っている。
 適格証明は、運営体制がしっかりした組合に、公共機関が発注する工事や、製品加工の受注機会の拡大をはかるための「お墨付き」のような制度。
 「県内でウッドブロックを扱っているのはうちだけ、それだけに責任が重い。どんなにいい物でも、扱う業者がしっかりしてないと、誰も相手にしてくれなくなる」と片平理事長が、環境に優しく、今後も需要の拡大が見込まれる木製品を扱う組合の姿勢を厳しい表情で語る。

生産と消費のバランスが大切


▲ 組合で施工した
清水市三保の東屋


 事業収益の増加をはかるためには扱い量を増やすのが最も早い方法。しかし、組合では地域との連携が第一と考え、それぞれのペースにあった作業の分担に心掛けている。
「一人がホームランを打って得る得点よりも、三人がヒットを打っての一点の方が価値は高い。全員がホームランバッターでは、チームは成り立たない」。
 さらに「地球の主役は人ではない、主役はあくまで地球。山の生産力にあった消費量を人は守るべき。生産と消費のバランスが狂ったとき山の怒りが爆発し、災害という形で現れる」地域の関係者が夫々の規模に見合った生産に心掛けることが大切と片平理事長が話す。
 山は人が手をかけ過ぎても、かけなくてもダメ。最近は竹林だけが増えている。今後は、かつて、どこでも使われていた「薪」を見直し、「バイオ燃料」としての活用に積極的に取り組んでいく。


中小企業静岡(2002年 4月号 No.581)