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1.組合のIT化の現状

IT関連機器の設置状況

・全体の五六・一%がパソコンやプリンターを中心とした情報機器を設置している。
 そのうち、半数近くが最近五年以内(平成九年以降)に設置している。しかし、「設置する予定はない」とする組合も三分の一に達した(G―1)。
 また、設置済組合の約半数が一〇〇万円未満の投資であり、ランニングコストも七割が年間三〇万円未満と手頃な金額で済ませている。一方で、一、〇〇〇万円以上の初期投資を行なった組合も設置済み組合の十五・二%あり、取組みの差の大きさを示している。
・情報機器の設置目的は、「事務の効率化」(九三・〇%)、「業界情報の収集や業界動向の把握」(五〇・九%)、「組合内情報の活用」(四六・一%)、「外部情報の活用」(四五・二%)の順。それに対して効果については、「大いに効果があった」〜「全く効果がなかった」まで五ランクに分けて回答していただいた(表2)。
 実際に設置したことで当初の目的はおおむね達成されている。しかし、評価についての迷いも大きいようだ。

インターネットの接続状況

・全体の四〇・五%がインターネットに接続している。そのうち、最近一〜二年(平成十二年以降)に接続した組合が四割以上、また最近五年以内(平成九年以降)では約九割を占め急速な普及ぶりがうかがえる。
 「今後、接続を検討したい」は十九・〇%、「接続する予定はない」は三八・五%だった。
 インターネットは“情報の受発信”を中心に利用されているが、“共同事業”に関係して利用している組合は、まだ少ない(表3参照)。
 しかし、「共同販売・共同受注の窓口」、「共同購入の窓口」、「顧客とのメール交換などによるマーケティング調査の実施」などを検討してみたいとする組合は多いようだ。
 また、「インターネットを活用したいが、ネックとなっている点」をあげていただいたところ、「知識・ノウハウが不足している」五四・三%、「一部の組合員が利用するだけの支援になってしまう」三八・一%、「取り扱える要員が不足している」三五・二%、「資金的な余裕がない」二〇・〇%の順となっていた。




中小企業静岡(2002年 4月号 No.581)