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 静岡県家具流通センター協同組合
 消費者のためにも、
 物流システムを効率化
〒420−0863
静岡市安東2丁目21番10号
TEL:054−247−3736
組合員6社 理事長 前沢秀勇



▲物流の拠点「配送センター」


厳しい家具小売業界


 静岡の家具は、「顔がいい」良い物を作るのは、職人さんの仕事、「いい家具」を消費者のTPOに合わせ、提供するのが我々の使命と、熟練技術者の手で一貫生産される静岡家具を理事長(前沢秀勇氏)は高く評価する。
 家具業界は、生活の衣・食・住における「住」の分野に関連する業界として、大きな市場を形成し、拡大してきた。
 しかし、住宅需要の一巡化と少子化、景気の低迷により、現状では、家具需要に大きな伸びは見込めない。
 最近の家具業界は、消費者の低価格志向が一層強まったことで、需給に大きなギャップを生み、このギャップが業者間の競争を激化させ、価格破壊を招き家具小売業界を厳しい立場に追い込んでいる。
 これからの家具小売業のポイントは、多彩な消費者のニーズにマッチした商品を適正な価格でいかに提供できるか。インテリア、ホームファッション全般にわたる豊富な知識と的確なアドバイスによるコンサルティングセールスができるかどうかという点に変化してきている。

共同購入で仕入れを合理化

 良い物をいかに安く消費者に提供するか、県下の中堅家具小売業者が仕入の合理化を目的に昭和五十九年に組合を設立。小売業のチェーン化が全国的に進む中で、家具製品の共同購入を中心に、事業を展開してきた。
 ここ数年、組合員の扱い高の7割近い十二億円程度の家具を購入し、仕入面での合理化に貢献し、地域の小売業者に脅威を与える量販店対策としてきた。
 組合事業が順調に推移してきた背景には、組合員の強調体制が強く、組合の経営体質強化に組合員全員が積極的に取り組み、さらに配送センターを設置し、事業の実施体制の充実に全力を傾けてきたことが上げられる。しかし、これまで増加傾向にあった仕入高も近年、頭打ちとなってきている。反面、組合員の扱う商品の仕入先件数やアイテム数は着実に増加している。複雑化した受発注の合理化、ローコスト化など受発注システムの見直しが必要になり、組合は昨年から物流の効率化を図るための仕入れシステムの改善に取り組んでいる。


中小企業静岡(2000年 6月号 No.559)