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●富士ひのき産地化の期待高まる

 
最新型製材加工工場がオープン

                     
富士ひのき加工(協)


▲ 製材加工技術の粋を集め、注目されている加工工場。




▲ 自動化が進んでいるため、作業現場では
  女性が多い。

 富士流域林業活性化の拠点施設として注目されている、富士ひのき加工(協)の「くるみの里」共同加工施設の落成式が六月三日、同施設敷地内で挙行された。
同共同施設は、産地形成型林業構造改善事業として国、県などの補助を受け、剥皮機、製材加工機、モルダー機などの加工機械と工場、倉庫、来場者のための駐車場などで構成され、総事業費は、九億六千万円余り。戦後植林され、今後、大量に伐採が期待される富士ひのきの加工、販売の一大拠点として注目されている。
 落成式には、林野庁森林組合課、中尾康正助成係長、井上光一中央会会長をはじめ多数が出席。開会冒頭、佐野三郎理事長は「来て、見て、触れてが、くるみの里の愛称を生んだ。幸せを招く富士ひのきがキャッチフレーズで、富士ひのきを全国に売り出したい」と熱意をこめて挨拶を行った。井上中央会会長は、来賓挨拶で「木材加工技術の粋を集めた施設であり、銘木富士ひのきを全国に流通させる拠点施設となってほしい」と語った。
 林業家、製材加工業者、販売業者が一体となって形成された当組合の年間加工量は約一万五千立方メートル。加工も従来と違い乾燥度の高さなど、十分、市場競争力をもつものであり、今後の市場開拓、需要拡大が期待される。


中小企業静岡(1999年 7月号 No.548)