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全国初の小売店舗団地が完工(福井)
   福井西部商業開発協同組合は、ショッピングセンター「ワッセ」を建設した。このたび完成した「ワッセ」は、地元小売業者二二店舗で組織化した協同組合が母体となり、共同で小売店舗団地づくりを目指したもので全国で初めてのケースとなる(中小企業事業団の資金援助では全国第一号)。
 敷地面積は約三万八千五百平方メートル。売り場面積は合計九千四百平方メートルで、総事業費約三〇億円。独立した個性ある小売店二二店舗がショッピングセンターを形成する。
 また駐車場を各店が取り囲む形で、九〇〇台分を用意。全店とも平家建てで店舗前をオープンモールとして散歩感覚でショッピングを楽しめる環境としている。

 各店舗はアパレルから衣料品、宝石、眼鏡、靴、家電製品、医療品、食品、本、飲食店などお互いに品目が競合しないように配慮し、既存の大型店にない、特色のあるショッピングセンターとして消費者にアピールしていく考えだ。

インターネットカフェを開設(新潟)
 燕商業卸団地協同組合は、組合会館内にインターネットカフェ「燕サテライト」をオープンした。
 同組合では、組合員のうちホームページを開設しているのが二二社、インターネットの接続契約は二五社(個人も含む)に上っており、今回その延長線上でインターネットカフェをオープンした。
 「燕サテライト」では専門スタッフが常駐して、
1.インターネットが無料体験できるインターネットカフェの運営
2.インターネットの接続契約の受け付け
3.パソコン教室やパソコン関連書籍の販売
などの業務を行う。
 また、イントラネットの相談を受け付けるほか、業務ソフトの販売なども行う。

魚を冷凍からすり身に!
全自動システムを開発(千葉)

 銚子多獲性魚利用協同組合は、イワシやサンマなど大量に捕獲する魚を、冷凍状態からすり身にできる全自動製造システムを新たに開発した。
 このシステムは、魚の頭と内臓を取り除き、重量十五キロをひと塊にして凍結。これをそのまま粉砕した後、骨と肉を分離して肉だけを取るもの。また、一連の作業を超低温で行うため、肉の質も維持できる。
 新システムを利用することで冷凍ものを解凍してから処理した時に問題となるタンパク質等の品質保持などを克服するとともに、冷凍状態で処理できることから、年間を通じて大量に生産できるようになり、価格も割安になるほか、省力化、省人化にもつながる。
 また、すり身は魚特有の臭みが少なく、かまぼこをはじめ、ハム、ソーセージ、ハンバーグ、菓子類にも幅広く利用できるとして水産加工業者以外にスーパーなどにも働きかけていく考えだ。


 中小企業静岡(1997年6月号 No.523)
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