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「神の賜り物・巨木」
静岡県エー・エル・シー協同組合
水野 一道
 ここ数年、巨木(名木)に魅せられて、妻と近県を手始めにドライブをかねて訪れるようにしています。岐阜の薄墨桜、山梨・万休院の舞鶴松、諏訪神社の大杉など見て来ましたが、いつか有名な屋久島の縄文杉を見たいと思っています。巨木は千年の風雪に耐えてその樹形が美しいばかりか、私達に安らぎと神々しさ、不思議な感動を覚えさせます。
 静岡市の伊勢神明社の境内に樹齢千数百年の楠の巨木があります。熱海・来宮神社の大楠などとともに静岡県自慢の巨木です。幹は堂々として枝葉は森の如く、まさに王者の風格です。
 変貌する環境下にあって、黙して自ら年輪を重ね、時を超えて私達の中に生き続ける神の賜り物、巨木を大切に見守っていきたいと思います。

 

「久しぶりに“家族”と…」
中央会情報課
大場 瑞恵
 “その日”、両親が支度してくれた晴れ着に袖を通す。
 なれないせいか少し窮屈だが、やはりうれしさは隠せない。
 「どう?」。
 父の前でポーズをとって見せると、家ではあまり動かない父が「神社にでも出かけるか」と誘ってきた。
 久しぶりに、家族総出で近くの神社に参拝に出かけた。
 そこで記念写真をひとつ。
 すかさず、カメラを握る父に、機関誌の仕事で覚えた写真の“講釈”をいったりする。
 うるさそうにそれを聞く父が、なぜか私にはうれしそうに見えた。
 『成人式』を迎えたことよりも、晴れ着を着たことよりも、そんな時間を持てたことに心から「幸せ」を感じた。

中小企業静岡(1997年 3月号 No.520)