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「ワープロについて」
  
進化するワープロ専用機

静岡県ソフトウェア事業協同組合
(株)モアソン ジャパン


 「ワープロ」。この言葉を聞いたことがないという人は、今やほとんどいないといっても過言ではないでしょう。それほどまでに私達の生活に浸透してきています。
 ではワープロとは一体何なのでし
ょう?
 ワープロとは日本語や英文などの文書をディスプレイ上で作成し、それを編集印刷するソフトウェアやそのための機器のことをいいます。オフィスオートメーションの道具として広く使われています。
 ワープロによる文書作成は、ワープロ専用機またはパソコンを使用して行います。またワープロ専用機は印刷機(プリンター)を内蔵しているものがほとんどです。ワープロ専用機のソフトウェアはその専用機以外の他の機器で使用することはできません。
 そこで、ここでは機器がかわっても動かすことが可能な汎用性のあるパソコンのワープロソフトウェアについて述べたいと思います。
 パソコンのワープロソフトウェアには、一太郎、WORD、P1.EXE、EGBI
RIGE等、たくさんの種類があります。
 それぞれのソフトウェアには一長一短があり、どれが一番優れているかは一概にいえません。あえていうならば、その人が使い慣れているものが一番ということができるでしょう。
 その中でも現在比較的多くの人に使われているポピュラーなワープロソフトウェアは「一太郎」と「WORD」です。
 「一太郎」は徳島県に本社をおくジャストシステム社が開発したものです。当初はNECのPC98用のワープロソフトウェアとして開発されましたが、現在ではほとんどのパソコンで動作させることができるようになりました。
 その特長はなんといっても使いやすいということです。
 一九八五年に初めて出荷されてから丸十年以上経つわけですが、バージョン2、3、4、5、6と次々に修正改善され、現在ではWINDOWS95完全対応のバージョン7が最新となっています。しかし、特殊な用途のある人を除いて、バージョン3、4もその使いやすさから現在でもよく使われています。
 「WORD」は、WINDOWS95で旋風を巻き起こしたマイクロソフト社が開発したワープロソフトウェアです。
 その特長は機能が豊富であること、WINDOWSとの親和性があることです。特にマイクロソフト社の製品であるEXCEL(表計算ソフトウェア)、PowerPoint(プレゼンテーション用ソフトウェア)等のアプリケーションソフトウェアとの連携に優れています。例えば、EXCELで作成した表やグラフをWORDの文書の中に取り込み印刷することができます。WINDOWSの普及とともに増々広がることが予想されるワープロソフトウェアといえます。
 以上ワープロについてその概略を述べてきましたがここ十年ワープロソフトウェア、ハードウェアの発展には目を見張るものがあります。ワープロ専用機のパソコン化、パソコンワープロソフトウェアの高機能化がどんどん進んでいます。インターネットへの接続が可能なワープロ専用機も登場してきています。近い将来ワープロ専用機はパソコンとほとんど変わらないものとなり、パソコンとの境目がなくなっていくのではないかと予想されます。

中小企業静岡(1997年 3月号 No.520)