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住 所:〒427-0024
静岡県島田市横井1-5356-7
理事長:冨原 邦夫
組合員:125名
出資金:6,250千円
TEL:0547-35-4011
FAX:0547-35-4304
協同組合島田計器部品センター
中小企業庁長官表彰を受賞
業務合理化を積極的に推進する
▲組合倉庫の利用で、県内外
組合員の物流効率化を図る
ジャストインタイム方式に対応
近年自動車業界を中心に産業界で盛んに進められている生産管理の手法に、ジャストインタイム方式がある。
自動車部品メーカー大手「矢崎計器株式会社島田製作所」が同方式を導入する際に、取引業者に対して同方式を運営するよう要請があった。取引業者は多頻度小口納入によるコストアップを懸念し、共同納入事業の参入を検討。スケールメリットを生かし一一二社により昭和六一年に設立した。
組合員は、自動車関連部品の製造、卸売業者で、矢崎総業グループ及び関連会社への納入を主要業務としている。静岡、埼玉、東京及び神奈川等十一の都道府県に組合員の範囲が及んでいる。
主な組合事業は、輸送用機械器具部品の共同納入、共同保管、共同集配事業等である。
共同納入・共同保管事業は、県内外の組合員からの部品を組合倉庫に受入、保管管理する。部品が必要な時に、ジャストインタイムで組合職員が矢崎グループ各事業所に納入する。組合の取扱手数料は一・二%と格安で「組合員の物流コスト削減効果は五十%以上はあると思います」と冨原邦夫理事長は、事業効果を説明する。
▲ハンディスキャナーによる管理
システムで異品払出を防止する
共同集配事業は、組合の集配車が、県内六地区の組合員の関連部品を一日四回引取り、直接矢崎計器に納入する事業。一日十七便運行し、総部品点数は約八千点を越え、高度な物流システムを支える。
「設立後、一日四回の引き取り作業により物流負担は大幅に軽減され、複雑な運送要請に対応することが可能になりました。組合員の物流ニーズを汲み取り、的確に応えることができるのが支持される理由だと思います」と冨原理事長は胸を張る。
使用済みの空箱を組立ラインから回収し、組合で仕分・保管後組合員に返却する「通い箱事業」は市内のシルバー人材センターと委託契約を結び、地域の高齢者雇用機会創出を担っている。
中小企業静岡(2005年12月号No.625)
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