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 「くみあい百景」 
 編集室だより 




▲元Jリーガーの講演とあって
 140名の関係者で会場を埋めた。

元Jリーガーが起業体験を講演
県中部地区SOHO推進協議会

 同協議会は六月三日、企業組合による創業を果たした本県出身の元Jリーガー、山田隆裕理事長を招き、起業家セミナーを開催した。 会場となった静岡市の中島屋ビルには、SOHO事業者や起業志望者などおよそ一四○名が出席し、元Jリーガーの起業体験談を熱心に聞き入った。その後、中央会創業支援課の松下剛久課長より、創業形態として注目される「企業組合」制度の説明が行われた。
 山田理事長は清水商業高校卒業後、平成三年、現横浜F・マリノスの前身、日産へ入団。数チームを渡った後、J2のベガルタ仙台ではチームのJ1昇格に貢献し、昨夏引退した。起業家に転進したのはその直後で、宮城県で東北フーズショップ(企)を創業し、理事長としてメロンパンの移動販売ビジネスを軌道に乗せた
 同ビジネスは、車両備え付けのオーブンで焼き上げた熱々のメロンパンをその場で販売する形態をとり、先進地の大阪では十七年の歴史をもつ。冷凍生地を車内で必要分だけ焼くためロスが出にくい点、店舗を固定せずスーパーの駐車場など人の集まる場所で移動販売できる点を特徴としている。
 山田理事長は、
「起業家として成功する人は、決断が早い。チャンスは突然やってくるものなので、日頃から問題意識を持ち準備を進めておくことが早い決断につながる」とアドバイスした。



中小企業静岡(2004年7月号 No.608)