特 集 
 凖特集 
 「くみあい百景」 
 編集室だより 




▲自社製品の説明をする
 仙道合成工業の
 仙道専務取締役。
高校生の工場視察を受け入れ
磐田さぎさか工業団地(協)

 同組合は、五月十八日、地元高校生による組合員企業の視察受け入れ事業を行った。工場視察に訪れた高校生らは企業担当者の説明に耳を傾け、興味深い点はメモを取るなどの真剣な姿が見られた。
 視察受け入れは、同組合が実施する中小企業人材確保推進事業の一環として行われたもので、県立天竜林業高校建築デザイン課二年生と引率教員ら三九人が出席した。
 はじめに組合の大杉芳範事務局長は、工業団地の概要説明をした後、「アジア市場が急速に進展する中、中国語など外国語の勉強にも身を入れてほしい」と生徒の心構えを説いた。 その後、高校生らは二班に分かれ、組合員のアポロ電気 梶A仙道合成工業 梶A遠州熱研 求Aマルタカゴム工業 梶A小林機工 鰍フ各工場を視察した。仙道合成工業 鰍ナは、仙道洋一専務取締役が自社で製作している自動車プラスチック製品の紹介や大手メーカーを頂点とする日本の産業構造に関する説明をした後、工場内の設備を高校生と共に見て回った。
 同校教員は、
「生徒たちにとっては始めての経験であったが、工業団地という企業集積やモノづくりの現場や経営者や従業員の真剣な姿勢に触れて、大いに刺激をうけたのでは」と語った。




▲記念行事に人気のオリジナルどら焼き。
 ニーズに応じた焼印が人気だ。

オリジナルの
手づくりどら焼きを販売
(企)豊年万作

 同組合が製造・販売するオリジナルの手づくりどら焼きが、土産品や法人需要として人気を呼んでいる。このほどパンフレットやロゴマークを作成したのを機に、商品力の充実と営業力の強化に取り組む考えである。
 店頭売りされるどら焼きには、組合ロゴマークの焼印を押しているが、今後は社名や記念行事名などを焼印したオリジナル商品の販売も手がけることとし、観光地の土産品や各種行事の贈答品として需要開拓を図る。
 また、どら焼きは一昨年の販売開始以来、味付けの改良と平行して、「つぶ餡」「こし餡」「抹茶餡」「しろ餡」など種類の充実を図ってきたが、今春新たにイチゴやブルーベリーなど地域の素材をアイテムに加えたことで、若年層の口コミによる引き合いも期待している。
 なお、オリジナルな焼印は年間三千個以上の注文に限定し、希望に応じて配達や地方発送なども行う。 
 同組合の鈴木理事は、
「ゴールデンウィークには、一事業所で四千個もの抹茶餡の注文を受けるなど、品質とアイデアがあればモノはまだまだ売れることを再確認した。今後は地元産を使った本格的なメロンジャムなどの研究も始めたい」と語った。「連絡先」 TEL ○五三八‐二一‐五七八○



中小企業静岡(2004年7月号 No.608)