特 集 
 凖特集 
 視点・指導員の現場から 
 「くみあい百景」 
 編集室だより 




▲足を止め新茶を味わう駅乗降客。

シーズン到来で新茶イベント
静岡茶商工業協同組合

 同組合は四月二二日、二三日の両日、JR静岡駅一階コンコースで新茶の無料サービスを行った。
 当日は、茶娘に扮した組合職員らが振舞う煎茶に、普段は足早に行きかう乗降客もいっとき足を休め、新茶ならではの香りを楽しんだ。
 当イベントは毎年、静岡茶市場の初取引が行われるこの時期に実施され、新茶シーズンの到来を一般の消費者にPRするイベントとして定着している。今年は二日間で、およそ七千人が新茶を試飲した。




▲設立記念式典で組合の門出を祝った。
企業組合で空調関連の設計施工
(企)ヒーバックシステム

 冷熱設備の設計施工やメンテナンス業務の受注を目的に発足した当組合は、五月十五日、静岡市のホテルセンチュリー静岡で設立記念式典を開催した。
 当日は、組合員や取引先など合わせて三○人が出席し、組合の門出を祝った。
 組合員は、冷凍空調施工技能士、建築設備士、電気施工管理技士、危険物取扱者甲乙などの有資各者含む五人で、それぞれの保有技術やノウハウを結集し、空調設備や冷凍冷蔵設備などの設計施工業務を行う。
 工場などエンドユーザーへの提案営業や大手電機メーカーの特約店への支援、ゼネコンルートの営業活動などにより受注の掘り起こしを図る。
 組合員五人のうち四人は会社を退職するなどして組合業務に専念し、一人は会社経営の傍ら事業参加する方針。
 なお、組合事務所は静岡市内に置き、企業組合等創業サポート事業の家賃補助など、中央会の助成事業を活用する。




▲地場材住宅のブランド化を目指す
「天城木の家」。


地場材住宅の普及に組合設立
天城木の家(協)

 賀茂郡河津町の林業、製材、工務店、建築設計業など二一社が、地場材を使った住宅の普及をめざし、四月十二日、天城木の家協同組合の創立総会を開催した。
 同組合は、地場木材を利用した「天城木の家」の受注斡旋事業のほか、杉・ヒノキの羽目板・床板など建築資材の共同購入を行う。「天城木の家」施工に関し、組合は(1)天城材七○%、県産材二○%の使用(2)バリアフリー仕様(3)建築前の地質調査実施(4)休息時の茶菓子接待の不要―などと定義づけ、地場材住宅としてのブランド化を確立していきたい考え。
 組合は、設計から施工・監理に至る家づくり一式を担当組合員に斡旋する計画で、契約高の二%を手数料として徴収。年間四〜五件の斡旋件数を見込んでいる。
 河津町の森林面積は町全体の八三%を占め、そのうち人工林が三三%に及ぶなど杉・ヒノキの一大産地を形成しているが、近年、原木価格の低迷などにより業界の不振が深刻化しつつあった。昨年度、育林・木材関連グループを対象に中央会の組織化集中指導事業を受けるなど法人化に向けた研究を重ね、今回の事業計画を固めた。



中小企業静岡(2004年6月号 No.607)