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新名所「焼津さかな工房」オープン

焼津市魚仲水産加工業(協)


価格は500台から1000円程度。


▲東名高速道路の上り線・日本坂Pに
完成した「焼津さかな工房」。

▲気軽に本場の味を堪能できる
「海鮮お食事処」。

 地元の鮮魚や水産加工品のPRと消費拡大をめざす新名所「焼津さかな工房」が、四月二八日、焼津市の東名高速道路・上り線日本坂パーキングエリアにオープンした。
 同施設は、業務委託を受けた焼津市魚仲水産加工業(協)が運営するもので、組合占有面積はおよそ二○○ u。水産都市焼津ならではの鮮度・品質にこだわったかつおやマグロのほか水産加工品などを扱う売店と、気軽に本場の味を堪能できる「海鮮お食事処」を併設した。
 施設の運営は、日本坂パーキングエリアのリニューアルに伴い実現したもので、建物全体を地元焼津の波・カモメをイメージしたモチーフとし、前面をガラス張りによる開放感あるデザインとした。全国の高速道路に設置されている二五九カ所のパーキングエリア等で、鮮魚を販売するのは初めてのケースとなる。
 売店では、焼津・小川漁港の南マグロ、や本かつお、用宗漁港のシラス、大井川港の桜えびなど地元産の魚をふんだんに揃えた。また、焼津の揚げたてはんぺんや鰹節、佃煮、干物などの加工品のほか焼津地域限定の菓子や深層水ソフトクリームや桜えびソフトクリームなど、組合員が扱う地元の逸品が販売されている。
 一方、海鮮食事処では、鮮度とボリュームが自慢のマグロの刺身やねぎとろ丼、海鮮すし、朝定食などをメニューに揃え、五百円台から千円程度と割安感のある価格設定が人気を集めている。
 同組合の村上理事は「その日水揚げされた鮮度が売り。持ち帰り用にも製氷機の導入で対応している。魚をその場で下ろして販売するサービスも始める予定」と、徹底したこだわりを強調する。
 岡村店長は、「首都圏方面に向かう来店者の反響に注目している。固く見ても一日四百〜五百人の来店は見込める」と早くも手ごたえをつかんでいる。



中小企業静岡(2004年6月号 No.607)