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福祉関連退職者らが配食サービス店開業(北海道)

 退職した人たちが経験を生かそうと帯広配食事業企業組合を設立し、配食サービスの全国チェーン店「宅配COOK(クック)123(ワンツースリー)」のフランチャイズ(FC)店を開業した。
 健康に配慮したメニューを宅配するもので、和食を中心に約一、〇〇〇種類、油の使用を極力抑えたものをとりそろえた。宅配無料でごはん付き五五〇円、おかずのみ五〇〇円、糖尿病向けメニューなどもある。希望すれば、無料でおかゆや刻み食もできる。宅配を通じて安否確認もできる。
 メンバーは飲食や福祉関連業の経験がある六〇代前後の六人。村山理事長は、「企業組合だからこそ、経験を持ち寄って一つのことができる。働く意欲のある人には願ってもないチャンスだった」と話している。

“もちもち”米パン米屋の組合が製造(大分)

 米の消費拡大を目指す大分市中央米穀協業組合が県産米でひいた米粉(こめこ)で焼いたパンを製造し販売を始めた。
 日本人の米離れが進む中、「米粒が駄目なら米粉で」と研究に取組んでいたもので、独特のもちもちとした食感が好評。「米屋だから気づいたこともあり、それを独自の製法に生かすことができた」と井上理事長も自信をのぞかせている。
 味と食感にこだわって焼き上げたのは現在、カンパーニュ、ロールパン、せんべいをイメージした薄焼きパンの三種。
 全国的にも米パンの人気はじわじわ広がっている。官民上げての普及活動も活発で、学校給食に取り入れた自治体もある。
 組合では、「有機栽培の米を使ったパンをいつか大分でも学校給食に取り入れてもらいたい」と夢を膨らませている。

テーマや物語性を有田焼人形を試作(佐賀)

 大有田焼振興協同組合は有田焼人形の商品開発を始めた。販売戦略構築のため市場調査を行い、テーマや物語性、メッセージを持つ商品を開発。今年度中に試作品を完成し、来年一月には東京で品評会を開く計画だ。組合が進める食器以外の商品開発の一環で、有田に残る「古伊万里人形」の技術を生かす。
 組合では業界内に人形製作の気運を高め、人形産業に成長させたい考え。また、製造技術の伝承や保存、研究も行う。


中小企業静岡(2003年11月号 No.600)