富士の叫び 
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 「くみあい百景」 
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アーティストが街づくりを支援(千葉)

 音楽、美術、デザイン、建築、ファッション等のアーティスト仲間を集めた企業組合が街づくりに新たな風をおこしている。
 名称は企業組合コミュニティフォーラム。個々に活動していたアーティストだったメンバーの七人は組合設立(平成十三年)を通して異業種間のコラボレーションを実現。イベント、ライブギャラリーなどのプロデュースを手掛け、佐倉市のTMO事業にもプロのメンバーとして参加している。
 昨年は、Bistro & Galley Artisane を開設。音楽の生演奏やガラス工芸の作品とともに、本格的な創作料理を提供し、地域のふれあいの場となっている。

ぬくもり満載木製車いすが好評(岩手)

 盛岡市内の建具店で組織する協同組合木工センターでは、室内用の木製車いすを製造・販売している。むく材を使った車いすは全国的にも珍しく、個人からオーダーメードで製作。「木のぬくもりを生かした個人対応型の車いす」として、PRしている。
 木製車いすは、国、県の補助事業で県工業技術センターと共同研究し開発したもので、ブナ、ナラなどのむく材を使用。値段は二七万円(税別)でシートは別売り。昨年、九月に東京で開かれた国際福祉機器展に出品し、注目を集めた。
 同組合では「手作りのため値段は高いが家具のように部屋になじみ、長く使える。木のぬくもりを感じていただければ…」と普及を期待している。
■組合TEL 〇一九‐六五二‐二〇七八

議員報酬に地元商品券(長野)

 小海町議会では七月から、地元商店街の活性化に貢献しようと、加盟する約九〇事業所で使える商品券「Pマネー」を十六人の議員全員が毎月五千円分購入することとし、議会事務局が議員報酬から五千円天引きし、後で商品券を配る方式をとっている。
 商品券を発行するのは「こうみピーねっと協同組合」。町外への消費流出を防ごうと昨年七月に設立、商店や飲食店のほか宿泊施設、自動車整備工場も加盟している。
 協同組合では、加盟事業所の幅の広さなど商品券の使い勝手の良さを強調。今後は町社会福祉協議会と連携し、有償ボランティアの報酬を商品券で支払ってもらうことも検討している。


中小企業静岡(2003年10月号 No.599)