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 ふじみ整体企業組合
 経営の安定をめざし若手整体師が連携
〒411−0917
駿東郡清水町上徳倉1140−1メゾン利良1F
理事長 早川 一登
組合員    4名
出資金 290
万円
TEL&FAX:055−933−0702




▲組合店舗を訪れた客を施術


▲「ふじみ整体」案内図

組合員・職員は大半が二十代

 現代社会はストレス社会とも言われる。ストレスによる心身の疲れ、長時間のオフィスワークや家事仕事など生活習慣での凝りや痛み、運動痛、加齢による慢性病など不快な症状に悩む人は多い。
 そのため、心身の癒しと治療を目的とした各種リラクゼーションを行う施設が増えている。
 こうした中、昨年十一月に東部地区の二十代の若手整体師四人が企業組合を設立した。
 設立後、県中央会が県の補助で創業者を支援する「企業組合等創業サポート事業」(建物賃借料などが対象)を活用し、現在地に組合事務所を兼ねた店舗を開設。今年二月一日から本格的に事業をスタートした。

就労条件の改善と業界の認知

 整体師は民間資格のため、なかには三ヵ月から半年程度の研修で、知識や技術が不足したまま開業する例も多く、事業実態が理解されていない面がある。
 このため求職の場も限られている。個人事業の整体師は、ほとんどが人材派遣会社や施設からの紹介でホテル、温浴施設等で施術を行うが、受け取る収入は施設代や中間手数料を引かれるため、経営的には安定していないという。
 現状の就労条件を改善し、職業として成り立つには一個人の努力だけでは限界がある。派遣会社を通さずホテル、温浴施設と直接に契約できる法人組織が必要であり、将来の発展には整体事業そのものが社会的認知を受けることが必要である。
 同じ温浴施設で仕事をし、こうした思いを強く抱いてきた若手整体師四人により「整体業のイメージを一新」するべく、整体師の企業組合としては全国初の組合が誕生した。


中小企業静岡(2003年 5月号 No.594)