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後継者不足が大きな影を落とす

女性会員の動向にも注目を 「組合青年部実態調査」より



 組合員企業の後継者などで組織する「組合青年部」は、各企業の将来のリーダーの研鑚の場であることはもちろんのこと、組合の次代を担う後継者組織としての期待も大きい。
 しかし、その重要性が認識される一方で、なかには後継者難や若手経営者の不足から解散を余儀なくされるケースもあるようだ。
 県内組合の青年部の実態について、中央会が実施した調査をもとに概要を把握するとともに、今後の青年部活動の参考としてみたい。

調査の目的
 青年部の実態を把握し、その組織化の推進・育成指導に役立てるため。
調査対象
 県内に所在する組合のうち、休眠状態等で活動を停止している組合を除いた一、一七〇組合。
調査項目
 1.青年部の有無
 2.青年部の名称
 3.代表者氏名・年齢
 4.発足年月
 5.会員数
 6.会員の年齢制限
 7.年間活動費
 8.主な活動内容
調査時点
 平成十三年十二月一日
回収状況
 有効回答数 七九一組合(六七・六%)
 *なお、前回は平成九年一月に同内容の調査を実施している。
  =対象 一、二一七組合、有効回答数八六一組合(七〇・七%)。

1.青年部の有無

 G‐1のとおり、五年前の前回調査と比べて、四六青年部の減少となっている。青年部数、青年部会員数ともに三分の二に減少。「後継者難」という言葉が聞かれて久しいが、やはりこのような数字に表れているものと思われる。
 その一方で、女性会員は前回比ほぼ同数となっている。女性の社会進出が進むにつれて、青年部活動のスタイルにも変化が表れてくる可能性が高いと思われる。今後の女性会員の動向には注目していく必要がある。
 なお、東中西別の青年部数及びその会員数は、前回調査分とともにG‐2に別記した。

■青年部の有無 G−1


今回調査
前回調査
前回との対比
青年部あり
100
146
−46
青年部なし
691
715
-24
組 織 率
12.6%
17.0%
−4.4%


2.会員の年齢制限

 青年部のある一〇〇組合のうち七五青年部が年齢制限を設けている。制限最高年齢は五五歳。 年齢制限の平均は四五・一歳。前回調査四四・一歳よりちょうど一歳上昇している。



中小企業静岡(2002年 7月号 No.584)