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障害者がネットでユニバーサルデザインを提供 (高知)

▲〈組合ホームページ〉 http://www.heartful.ne.jp/

 インターネットを通じて知り合った高知、北海道、青森、三重、大阪、兵庫、岡山の重度障害者六名、健常者一名がインターネットでユニバーサルデザインを提供する「企業組合ユニフィカ」を設立した。
 組合の主な内容は、バリアフリー商品、ユニバーサル商品等の開発支援、マーケティング調査、街づくりコンサルタント、Webサイト運営等。これらの活動により、トヨタ自動車やNEC等の大手企業からも受注するなど様々な成果があげられた。
 今後は、総合福祉情報掲載 Webサイト「ハートフルオンラインHo!」を使っての高齢者、障害者、介護者等による数万人規模の会員化を図り、会員組織を活かしたユニバーサルデザインの商品データベース等の構築や、企業の製品開発のマーケティングリサーチの有効な手段とする。



融資を行い、社会参加を求める女性をサポート (神奈川)

 貸し渋りなど金融機関からなかなか融資を受けられない女性起業家向けの融資を行っている「WCC(女性・市民信用組合)設立準備会」が順調に実績を伸ばしている。
 同準備会は、信用組合の設立を目指し、県内の女性市民グループなどが出資。会員から出資金を募った上で、無担保で事業内容を見極めて融資する。資金の提供のほか、社会参加を求める女性たちの働く場の創出にもつながっている。
 会員数は三九三人、四二団体で出資金総額は約八五〇〇万円(一月末現在)。
 昨今の金融不祥事や不良債権処理問題などから「銀行には預けたくない」「自分のお金を社会的に有効に活用してほしい」と出資する女性がほとんどで、県外からの参加もある。
 年利一.八〜五.〇%、返済期間は最長五年という条件で、出資金を元にこれまでに計二七件の融資を実施。融資先は福祉や保育、リサイクルなどの非営利事業を行う団体だが、返済の滞りは一件もないという。
 今後はあらためて信用組合の設立を目指し、活動を拡大したい考えだ。


中小企業静岡(2002年 5月号 No.582)