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組合組織を活用した地域振興活動を提言
天竜で「ホクエン連携フォーラム」
静岡県中小企業団体中央会
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▲組合活動事例発表に
熱心に聞き入る参加者。
天竜、水窪、佐久間、春野、竜山の北遠地域五市町村の中小企業組合、森林組合、地域振興グループ、行政関係者等を対象に、農産物、自然環境、温泉等の優れた地域資源の有効活用を図り、中山間地からの地域振興を考える「ホクエン(北遠)連携フォーラム」が十一月二十一日、天竜市船明の天竜林業会館で開かれた。
当日は、三組合の事例発表を中心に展開。七〇名あまりの参加者は、具体的に示される地域振興へ取り組みに熱心に耳を傾けた。
事例報告では、牧之原でお茶製造の事業をする(企)天狗会の加納昌彦理事は、「良い物を作れば必ず売れるはずだ、という思い込みで失敗した。客観的な顧客ニーズの研究こそが重要だ」と指摘。土肥温泉旅館(協)の鍵山和彦事務局長は、「恋人岬の成功には訪れる方々が欲するものの研究が欠かせなかった」と「恋人証明証」などの具体事例を紹介。地元産品による地域おこしを目指す(企)ふく福の濁沢敏雄理事長は、「我々は地元農家の集まりであり、経営や販売に関して素人。運営に関するルールを整備することが大変難しく、また重要でもあった」と起業、運営の苦労を語った。
これを受け、中小企業診断士の福与一市氏は、「改めて地域資源の発掘に努め、組織の方向性を明確化し、適正なルール、適正な事業規模の維持が重要」とし、その上で、地域づくりの公共性や社会的信用の高さ等の点で組合設立の有効性を強調した。
紹介された組合活動事例
▲静岡市健康増進館「ゆらら」
内にある(企)ふく福が運営
する売店。蓮っ子おこわなど
地元産のオリジナル商品が
人気だ。
▲今では土肥町の観光
スポットとして人気の
「恋人岬」。その陰には
土肥温泉旅館(協)の
メンバーらの緻密な
戦略があった。
▲こだわりのお茶を作っている
(企)天狗会のPRパンフ(部分)。
ハーブ茶など、新商品の開発にも
力を入れている。
中小企業静岡(2002年 1月号 No.578)
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